第三話
「あなたは死にました」
一時間後、目を覚ました俺は、目の前にいるロリっ子にいきなりそう言われた。
「ロリっ子じゃない。神様だ。あと男な」
ショタっ子だったのか!? ……ん? 考え読まれてる?
「突然ですが、あなたは死にました。毒キノコを食したのが原因です」
「……え? 何を言っているのか全然解らないのですが」
「いや、解るだろ。死んだんだよ」
この俺が死んだだと!? 俺tueeeなのに!? そんな馬鹿な!?
「亡くなるのに俺tueeeとか関係ないから」
また考えを読まれた!?
「なんか、もう面倒臭いからあんたの今後を伝えるね」
「今後!? もしかして、記憶をもったまま異世界転生出来るとかですか!?」
俺がそう言った瞬間、ショタ神は物凄い目で俺を睨み付けてきた。
「んな訳あるか。あんたは問題なく今世を生きてきたから、特に裁判にかける事もなく、来世に生まれ変われるってだけだ」
「え? それだけ?」
「それだけだよ。何だ? 地獄に行きたいのか?」
俺は首を横に振るが、なんか釈然としなかった。
「じゃあ、この門を通れや。それで終わりだから」
ショタ神はそういうと、目の前に手をかざし、大きな門を出現させる。
「え……? 本当にこれで終わり……? 他には……?」
「無いってば。早くこの門通れや」
俺は急かされるままに大きな門を通る。
……こうして俺の異世界物語は、あっという間に幕を閉じた。
……二節へ続く。