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ショタ神の説明するのも面倒臭い  作者: ネオ・ブリザード
第一章 第四節『福余暇子』篇
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第十五話

 

 我に返った時……げんちゃんは大の字になって床に横たわっていた……



「……あははー……もう駄目だぁ……」



 お腹に跨がったまま、数十秒間脱力する私……天を仰ぎ、蛍光灯から優しく照らされる光を呆然と見つめる……



「……言ちゃん……殺しちゃったー……」



 そう呟くと、頬が何か冷たいものが伝っていく……




 私は首を下げ、上体を言ちゃんの胸元に静かに下ろす……


 まるで、添い寝するかの様に……





 動かなくなった言ちゃん……




 息をしなくなった言ちゃん……




 胸の鼓動も、感じられない……




 私は……紛うこと無き『殺人者』だ……




「自首しよう……」




 私はスマホを手に取ると、虚ろな目で画面を見つめる……




「110番って……何番だったけ……」




 ショックのあまり、頭が働かない私……それでも、何とか番号を思い出し、電話をかける……




「あの……警察ですか……? 私、恋人を……」



 ――ポーン



『午後5時、43分、50秒をお伝えします』



「そうですか……午後5時43分、逮捕ですか……」




 ああ……これから、私は刑務所で暮らすんだな……恋人を殺したから、当然なんだけど……


 私は、通話を終え身支度を整えようと、そおっと立ち上がった……


 その時だった……






 何処かから、とても面倒臭そうに何かを蹴り倒す音が聴こえたのは……






























 『……とっとと帰ってくれ……いや本当に……』


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[一言] >「……とっとと帰ってくれ……いや本当に……」 神様って大変ww
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