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9 木こりのコテツ

「おし、いたいた」


木が復活していた。もう燃やさんぞ。

でもコイツの弱点なあ・・・。わからん!切ってみるべ!木こりの心だ!


「よいさー!!」


剣を叩きつける。ガツンと1/3ほどめり込んだ。


「ギイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」


やっべ、抜けねえ!仕方がないので剣を手放して退避!

クソ、やっぱりあんなの一刀両断できんぞ!?

おおう、木がすげえ怒ってらっしゃる。


ドガガガガガガガガガ


いて!いって!痛いって、やめろおい!

石つぶてがいっぱい飛んできた。

なんだこりゃ?魔法か?あぶねーな、コレは危険だ。


うーむ。近寄れんぞ・・・。アイツは怒らせると危ないな。


お?よく見たら目と口っぽいのあるな。

なんとか接近して口っぽい裂け目に剣刺してみっか・・・。

今回は木こりアタックなので剣2本持ってきたのだ。


うーん、石つぶて止まらんな。MP多すぎだろアイツ。


「素早さ200なめんなよ!?」


避けまくりながらどんどん近づく。よし今だ!

裂け目に剣を刺し込む!


「ギイィィィィィィィィィ・・・・」


【レベルが上がりました】


お!倒したか?

木が動かないことを確認し、ペチペチ触ってみる。


「うむ。良い木だ!」


さてと、コイツを持って帰るのか・・・。ちょっとキツいんじゃねえか?


ドーーーーン


とりあえず木を倒して引き摺ってみる。重いけどなんとかいけるっちゃいける。

あ、これ石つぶてじゃなくて木の実だったのか。

一つ拾ったはいいが、胡桃のような硬さだ。そりゃ痛いわな。

10個くらい拾ってシャツに入れる。


「はぁ~、んじゃ帰りますかね・・・」



時間はかかったけどなんとか部屋に到着。

いやー疲れた。枝とか落とせばまだマシだったんだろうけど、何かに使えそうだしな。

しかしこれで当分は木彫り職人出来るぜ!オレがんばった!


水うめーしたあと、汗かいたので泉に飛び込む。おー気持ちいいわぁ。

そうそう毛皮乾いたかな?

服を着て毛皮の確認しに来たわけだが・・・。


「なんという輝き!灰色っつーか銀色だなおい!」


うひょーー!!ふっかふかじゃあああ!!!

すげーな!聖水パワー!もはやモンスターじゃなく聖獣の毛皮と言えよう。

いや聖獣殺しちゃダメだろ。とにかくこれは素晴らしい物だ!


ゴロゴロ転がりながら考える。こうなったら掛け布団も欲しい!

作るのは大変だが、どうしてもやらなきゃならん理由が出来た。



その日はとても気持ちよく眠りについた。てかいつの間にか寝てた。







************************************************************






なんという清々しい朝だ!ここはいつも同じ明るさなので、朝なのかよく分からんが。とにかくやっと満足に寝れた気がする。あとはやっぱり掛け布団と枕も欲しいなー。

顔洗ってうがいして、日課の修行を終える。歯ブラシください。


デカい木が横たわっている。木彫り職人としては今すぐにでも何か作りたい所だが、ちょっと待ってなさい。そう。優先順位的にまずは毛皮である。


剣を手に取りダッシュで狩りに向かった。



・・・・・



女神の泉に毛皮が2枚浮いている。

フハハハ。頑張ったのだ!あとは1日清めて完成よ。

よーし木彫りの時間だぜー!


巨木の前で考える。

剣で切るのムズくね?職人には道具が必要だろ!

えーと・・・まずノコギリだろ?で、えーとカンナとー、トンカチと釘とー、あとなんだ?そうだ掘るやつだ。彫刻刀だ。


・・・どうやって作る?

んー、剣なら腐るほどあるんだが・・・。

1本ノコギリに改良すっか!ギザギザにすればいいんだよな。


剣と剣ぶつけてみる。ちょっと欠けた。

違う、なんかやり方あったハズだ。あれだ、鍛冶屋さんだ。

火で剣を真っ赤に焼いて叩くんだよたしか。トンカチねえぞ!


ぬーートンカチなあ・・・。剣でいいか。

焼いたらいけるべ!どうせギザギザにするんだし。


「えーと弱火!いや強火!」


剣を炙ってみる。

けっこう時間かかるなこれ。あ!MPもつんか?


ステータス開いて調べてみる。1秒に1ずつ減ってる感じか?

んーーーMP気にしながらとかめんどくせえな。

ああ!そうだ。木燃やせばいいのか。


枝を折って火を付けてみる。

んー?火付かんぞ?木ってすぐ燃えるんじゃねえのか?

つか最初戦った時ボーボー燃えたじゃん!意味わかんねぇ。

モンスターだから燃えたんかな?死んだら普通の木?ぬーん。


あ、そうだ!焚き火する時って枯れた枝集めるやん!たしか生木はダメだとか。

てことはー、乾燥させればいいんか?放っておけばいい感じか。

いやいや、いつまでかかるんだよ!?すぐ乾燥しろやボケが!


そうだ魔法だ!!風当てればいいんかな?


「風出ろ-!」


出ない。

そういや水も出なかったし、火しか出ないのか?

魔法もよくわからんなー。

んーーー乾燥すればいいんだから、えーと。


「乾燥しろー!」


水分飛ばせばいいんかな?そんな感じでたのむー!

お???なんか行けた感じだぞ!折った部分がカサカサになってる。



乾燥魔法を使えるようになった。・・・乾燥魔法って何だよ?


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