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54 反省会

「ゾンビ系はやべえな、首落としても死なんし汚いし臭いしでこれは堪らん」

「クッソー!!完全に油断した!!頭無くなっても生きてるモンスターがいるなんて」


「今日の反省点だな。ちゃんと倒したか確認せんと、時にはこういう事もあるわけだ。まああまり落ち込むな。俺がいた時で良かったじゃねえか」

「はあ・・・、アニキ居なかったらどうなってたかと思うと凹むー」

「下手したら死んでたな。逆に考えると今で良かったと思うぞ。〈倒した魔物の死を確認しろ〉という教訓が出来たのも、生きていたからこそだ。俺もあの状態なら死体の確認してたかなんてわからん。たまたまコテツの時にそういう事が起きただけだ」

「初めて戦うモンスターは要注意だな」

「ゾンビだったしな、じゃなくてグールが。今考えると生き返りそうな敵だ。結局聖水で倒したから普通に剣でも倒せたのかわからんままか」


頭無くても生きてる敵ってどこが弱点だ?魔石壊すとかだろか。でもそれはもったいないよな。


「あっ!!!ゾンビって感染しない!?映画でゾンビいっぱいになってたぞ!」

「・・・するかもしれん。聖水残ってるか?」

「ない!」

「一旦引き返すぞ。俺は噛まれてはいないと思うが、コテツは噛まれた可能性がある」

「手貸して!・・・んじゃ転移!!!」



・・・・・



戻って速攻で聖水をたらふく飲んで泉にも浸かっといた。一応アニキもそうした。


「これでゾンビにはならんと思うけど、ゾンビも大っ嫌いだ!」

「嫌な魔物ではあるな。ゾンビ好きな奴なんて普通に居ないだろ」

「なんか3階行ってから碌な事が無いよ!」

「狩場としては使えんな。クソ猿かグールの二択だろ?聖水が効くって判明したから、行くならばグールのほうにはなるが毎度聖水の用意しなきゃならん」

「グール倒すときは聖水を口に含んでピューってやると楽だぞ」

「練習しとくか・・・」


しかしボス偵察ツアーが台無しになってしまった。この後どうしよ?


「ボスツアー失敗してしまったけど、今日どうする?」

「フム。戻ってきてまたすぐ行く気にはならんな。魔石もないが狩りに行く気分でもない」

「そうだよなあ。んじゃ職人でもやるかあ」

「何か必要なもんってあったかな?」


台所用品は作った。耳かきとかも作ったし、大抵の物はガチャから出るしな・・・。


「クマ?」

「必要ではないな。まあでもたまには好きなことしていいんじゃねえか?」

「そうだな!テキトーになんか彫るか」

「俺はどうするか・・・、木刀でも量産すっか。ほとんど使う事は無いだろうが」

「そういえば遊ぶ物って何もないんだよなココ」

「お、それだ!コテツと2人じゃ盛り上がらんだろうけど麻雀牌作ろう。いい暇潰しになりそうだ。あ、将棋の駒とか作るのもアリだな。将棋なら2人で遊べる」

「将棋かー!何回かしかやったことないぞ。麻雀はわかんない」

「作るだけ作って、別にやらなくたっていいんだ。作るのもただの暇潰しだからな」

「なるほど、そっか。物作りしてるだけでスキルのレベルあがるから、ただ作るのも無意味ではないぞ!クマとか彫ってたら木工のレベル上がったもん」

「ほほう。そういやスキルがあるんだったな」

「鍛冶とか革細工とか、あと裁縫ってのもあるぞ」

「あー、コテツが物作り上手いのはスキルレベルが高いのか?」

「鍛冶と木工のレベル10だぞ」

「なにぃ!?よくそこまで上げたもんだ。そっか、俺も色々作るべきか」

「作ってれば勝手に上がってるから楽勝だぞ」

「よし、んじゃ彫りまくってやんぜ」

「オレもなんか作る!」


ってことで職人開始だ!



・・・・・



クマでも彫ろうかと思ってたけど、ミスリルソードの握る所に皮を貼る必要あったこと思い出した。

折角の綺麗な剣だし、ここは妥協したくない部分だ。

マジックバッグに入ってる素材を確認したけど、ここはやっぱドラゴンの皮しかねーよな。

前に清めて置いたのですぐにでも使える。

グリップの部分丁度になるように切って、ペタンとボンドで貼りつけた。


一瞬で終わってしまった。


いやいや、もうちょい工夫せんと革細工職人とは言えないよな?

とりあえずミスリルソードを持って感触を確かめる。


実に良い。


もうこれ完成じゃん!余計なことする必要まったくねえぞ。

いいやもう。・・・となると次は何を作るかだ。


グール用のアイテムが何か欲しいとこだな。

聖水を口からピューでもいいけど、もっと楽に倒したい。

んーーー、ホースから水出るようにならんかな?蛇口とかあれどーなってんだ??

アカン、さっぱりわかんね。

霧吹きも、先っぽ捻るとピューっと出るの思い出したけど、その前にまず水を吸い上げるやり方がわからん。

んーーーー何かねえか?聖水をぶち当てればいいだけなんだよな・・・。

水鉄砲・・・もわからん。わかりそうでわからん。


そうだ!閃いた!!!注射器だ。アレなら作れそう。

デカい注射器作って、ピューっと押せば水が飛ぶはず!さあ作るぜええ。




しかし完成度がイマイチで、結局ヒシャクを作った。


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