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25 2階

「最初が1階でここが地下1階だとなんか紛らわしいから、最初が地下1階ここが地下2階ってことにして、めんどいから地下ってのもハズして、ここは2階って呼ぶぞ」

「んー?わかった」

「ってことで2階の探索だ。いきなり強いのと出会う可能性があるから2人行動にすっべ」

「んじゃモンスターが出たら代わり番こだな!」

「まあそれでいっか。何があるかわからんから最初は俺が行くぜ」

「オッケーだ!」


とりあえず一本道なのでそのまま直進。お?何かおる。


「アニキ、敵を発見!ワニっぽい?」

「ワニっちゃワニだな。まあサクッとやってくる」


アニキが行った。ほんとにサクッと倒した。


「上とそんなに強さ変わらんかもな?お、青の魔石だ」

「おー!青は初めてだぞ!」

「食えるかもしれんが魔石だけにしとくぞ?あ、俺のバッグ出してくれ」

「ドラゴンの肉いっぱいあるしな。ほい」


アニキにバッグを渡した。


「んじゃ次はコテツの番だ。魔石は俺も必要になったから、自分が倒した分を貰えるって感じでいくべ。自分の番の時大量の敵に出会えば、その分得をするってわけだ」

「よっしゃ、いっぱい来い!」

「多いとそんだけ危険だって事忘れんなよ?」


トコトコ進むと分かれ道があり、見た感じワニが3匹いる。

なるほど、このパターンか。


「行くぜい!」

「噛まれんなよー?」


シュタタタタ


やっぱこの靴最高だな!見よ!この軽快なステップ。

軽やかなステップからのー!!一刀両断!

1匹目を軽く倒すと残り2匹が攻撃してきた。が、その程度じゃオレを噛むことは出来ん!

サクサクッと3匹とも討伐した。


「よっしゃー!青の魔石3つゲットだぜ」

「おー、楽勝だな」


お宝BOXを出して石を3つ投入。チャリーン!


「アニキ、前に石集めて来た時、青もあったけど何から出たんだ?」

「んー・・・、覚えてねーな。色とか気にしてなかったし。まあとりあえず左行くぞ」

「そっかー、ラジャ」


お?なんかいますな。赤いトカゲが3匹か。


「ちっせーけどちょっとドラゴンっぽい敵だな。火とか吐きそうだから慎重に行く。特攻服燃やされたら堪らんからな」


たしかに火吐きそうな顔してんな。

うお!アニキが特攻したぞ。どの辺が慎重なんだ?

速攻で3匹片付けたようだ。


「赤い魔石だ。やっぱり火とか吐くっぽいな」

「アニキ、あんまり慎重に行ったように見えんかったぞ」

「ん?気付かれないタイミングで特攻しただけだ。一気に全滅させて反撃の間を与えん作戦だな」


なるほど。強ければ何でもアリということはわかった。



それほど苦労することもなくどんどん進んで行った。

そしてそこそこ広い部屋にソイツはいた。


「お?何だあのデカイのは」

「ゲームで見たことあるぞ。たぶんゴーレムだ」

「見た感じ硬そうだが、なんか弱点とかねーのか?」

「うーん・・・、ゲームだと普通に戦って倒しただけだな」

「そうか。んじゃ特攻してみっか」

「次どっちだっけ?」

「えーと、俺だな。よし行ってくる」


ガッギーーーーン


「うおおおおいってぇ!手が痺れてっぞ!」

「でもアニキ、ゴーレム結構壊れたぞ!あと一撃で倒せるんじゃね?」

「このクソ硬ぇ奴、もう一発殴らなきゃいかんのか」


ギン! グシャッ!


「手がああああああ!!手えーーがああああああ!!!!」


アニキは悶絶している。でも倒せたようだ。


「コイツはイカンぞ。なんか重い武器必要だ。・・・ってやっぱり俺の剣少し欠けてるじゃねえか!」


岩を殴ったようなもんだからなー。オレの剣だったら折れてたかもしれん。


「帰ったら修理必要だな。あとゴーレム専用武器作るか」

「鉄のハンマーとか鬼が持ってる金棒みたいな、殴るタイプの武器が良さそうだ」


なるほど、刃が欠けるんじゃそれしかないか。剣集めなきゃな。


「アニキ、そこに入り口みたいのあるぞ」

「お?ゴーレムは入り口守ってたのか。おっと、黄色の魔石だよなこれ?しかも大きさ的にたぶん(中)だ」


10匹分と考えると苦労してでも倒す価値あるな。


「よーし入るぞコテツ。イテッ!手擦りむいてるじゃねえか」

「聖水持ってくれば良かったなー」


中に入るとそこは小さな部屋だった。そして真ん中に宝箱が!


「宝箱キタコレ!」

「デカブツ倒した甲斐あったな。よし、開けるぞ」


あ、罠とかあったらマズイ・・ってもうアニキが開けてしまった。大丈夫そうだな。


「ひょっとしてこれ、マジックバッグじゃねえか?」


俺のと形違うけど、これはマジックバッグくさい。おっと鑑定だ。


「鑑定!」


[マジックバッグ(中)]

:生物以外何でも入るバッグ。なかなかの容量。評価A

:登録者以外は使用不可


「おーアニキ、これやっぱりマジックバッグだぞ!マジックバッグ(中)だってさ。なかなかの容量って書いてある。今度はアニキが登録するのだ」

「登録なんてどうやるんだ?うーむ、まあ入れてみるか。剣入れ!」


アニキの剣が消えた。どうやらバッグに入ったようだ。


「おお?成功か!?・・・よし、剣出てこい!お、出てきた。」



これで2人ともマジックバッグ持ちだぜー!いやー良かった良かった。


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