表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

178/184

178 アニキに大事な警告をする

遊び疲れて部屋に戻る所なんだが、アニキに一言だけ警告しておこう。


「なあ、アニキ」

「ん?」

「この国の女は超アグレッシブでぐいぐい来るから要注意だぞ」

「女にモテるのは本望じゃないのか?」

「この宿に泊まってる女学生ってみんな貴族の娘なんよ。そして彼女らは学生の振りして常に婚活しているのだ」

「む、いきなり重くなって来やがったな」

「オレの予想ではだ。もし手を出したりするとすぐにでも貴族のおっさんの所に連れて行かれ、なし崩し的に結婚させられてしまうと思ってる」

「・・・・・・」

「オレらに許されるのはおっぱいまでだ!」


「なるほど、貴族の娘だとしたら十分ありえる話しだ。危ない所だった・・・。礼を言うぞコテツ!もし警告が無かったら、俺は間違いなく女を食った振りして逆に食われていたことだろう」

「オレも着ぐるみを着ていなければ即死だった。アニキにも着ぐるみ着用をオススメする」

「いや、部屋に鍵かけて寝ればいいだけじゃねえのか?」

「答えはノーだ!!!鍵を開けておくと朝起きた時、毛布の中に裸の女が入っているのだ。間違っておっぱいを揉んでしまったとしても、それは不可抗力なのだ」

「!!!!」

「アニキはおっぱいをもスルーするつもりかね?」


「コテツの言う通りだ!もう目から鱗が出て来る寸前だ。拒絶では無くギリギリを攻めるということなのだな!?」

「わかってくれたか、アニキよ」


アニキとガッチリ固い握手をする。


「しかし今のアニキじゃ装甲がやわすぎる。パンツ一枚で寝るのはあまりにも危険だぞ。オレの予備の着ぐるみを貸しておこう。ただ身長が違うから明日にでもちゃんと自分専用の着ぐるみを作った方がいい」

「助かる!これがあれば今日からギリギリを攻めることが出来るだろう」

「じゃあオレは部屋に帰る。部屋の鍵は開け忘れないようにな」

合点承知(がってんしょうち)!」






************************************************************






目が覚める。・・・うん、ホカホカだ。間違いなくいる。


ふにょふにょ


感覚的に間違いないと思うが一応反対側も確認。


ふにょふにょふにょ


「いやん」

「やっぱりパトリシアもいたし!」


ヤバいぞ。これが危険だとわかっていながらも、幸せすぎてやめられん。

毛布をめくるとやはり二人とも素っ裸だった。おおう眼福眼福。


「なんでどっちも裸で寝てるんだよ!?」

「だってコテツくん寝てる時モコモコしてるんだもん!抱き付くと気持ちいいのよね、コレ」

「自慢の着ぐるみだから当然だな!ってかそろそろ起きるぞ」


最後にルナのおっぱいをひと揉みしてから毛布から出て黒衣に着替える。

洗顔と歯磨きが終わった頃には、二人ともベッドから出て服を着ている所たった。

うーむ、眼福眼福。


「んじゃ今日は夕食後シャンプーとリンス作るから、材料はみんな持参してくれな」

「えーと、石鹸とハチミツと香料と酸っぱい果物で合ってるよね?」

「そうそう。それで作れるハズ」

「んじゃもう時間ギリギリなので私達は先に行くね」

「おう!勉強頑張れよー」


ふう、今日も嵐は去ったか。危険はあるが幸せでもあるからやめられんなあ。

じゃあオレもアニキの部屋に迎えに行くか。



ノックして部屋に入ると、アニキはすでに特攻服を着ていた。


「お?アニキも起きてたか。そのデレッとした顔は、・・・来ましたな?」

「ふっ、三人だ・・・。俺の幸せメーターは完全に振り切れておるわ」

「三人か!それはそれでちょっと大変そうだ」

「ああそうそう。着ぐるみは返しておく。サンキューな!本当に助かったぞ、色んな意味でな」

「あの状態だと着ぐるみ無かったらマジでヤバイよな」

「ヤバイなんてもんじゃねえぞ。本当にいきなり嫁が三人出来てた可能性がある。今日はダンジョンでシルバーウルフ狩って泉に浸けてから出発しよう」


アニキにも着ぐるみの良さを身を以て分かってもらえたようだな。



・・・・・



ダンジョンに来たのだが、アニキがシルバーウルフを狩りに行ったのでちょっと暇になった。

うーん、久々にガチャでもすっかな?

そういやアニキが女物の服出すの見て何度も笑ったけど、今にして思えば女物の服を持ってるのって全然アリだよな。ナルティアさんとメル姉の時もだけど、女物の服って地味に大活躍してるんだよね。

女と関わるようになったから、オレも何着か持ってる必要が出て来たぞ。

よし、今日はデラックスを回そう。



ガチャ前に移動して来た。


この前盛大に狩りをしたので魔石の貯蔵は十分だ。塩の補給も必要だからノーマルも回さなきゃだよな。

とにかくデラックスからだ。行くぞ、精神集中!


ガチャコン!キュピン!


「なにィ!?いきなり銀だと?」


カードに書かれている文字は【服】


マジか、いきなり来るとは!

カプセルがポフッと赤い服に変化した。


「・・・・・・いや、これ特攻服じゃん」


なんでここで特攻服が来るねん!!


一応服を広げて確認。・・・あれ?なんかちょっとアニキのと違わないか?

アニキが来ている服よりちょっと小さめで、背中には愛羅武勇と書いてある。そしてなぜかサラシがセットだ。

んーー?なんとなく見たことあるような無いような。



あーーーっ!わかった!これ暴走族のレディースの特攻服じゃん!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ