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女神をやめたら何をする?  作者: UReI
1章:元女神は人間として暮らし始める
8/26

8.セリシールは宿に行く

「うわぁーーーー」


ポヨーーーン


街の中は、色とりどりの煉瓦で建てられた建物が道の両側に並んで、景観が統一されていてとってもきれい。街の人たちは、元気に歩いている。小さい子が走り回っていて、みんなが幸せそうにしている


「どうですか?この街は?」


「いいね。みんなが楽しそう」


「ここの国は王政ではなく、議員制の政治をしているので民衆の声が政治に反映されるので治安もいいんですよ。それに、神様も沢山いますからね」


「そうだね。この世界は神様多いもんね」


「はい」


私は直接関わってたわけじゃないけど……イリスちゃんと街の中を歩いてると、色々なお店の前にそのお店が信仰している神の石像が置いてある。この国の人たちは、神を心から信仰してるみたいだ。私がイリスちゃんに


「この街にも、神殿はあるの?」


「ありますよ。ここの街は領主さんの意向で他の街よりも大きな神殿がありますよ。それに、信託の巫女様もいますし。その角を曲がると見えてきますよ。ほら」


私たちが角を曲がると、大きくて真っ白な神殿が見えた。神界にある信託ちゃんの神殿ぐらいの大きさがあるな


ポヨンポヨーン


「大きいって?そりゃそうでしょ。絶対これ作るの大変だったんだろうな~」


私がスライムちゃんの発言?に反応すると


「ここの領主様が土属性の魔法が使えるので自分で主導して作られたそうです。それと、昔、王都の学校で領主になる勉強の傍ら建築学も勉強なさっていたそうです」


「そうなんだ……」


学校か。確か人が多くのことを学びに行く場所だったかな?私でも行けるかな


歩きながら、イリスちゃんが


「セリシールさんは何歳何ですか?」


「16歳くらいかな?」


ほんとは500歳ぐらいだけだけど…


「イリスちゃんは?」


「私ですか?私は今は12で今年、13歳です」


やっぱり、私のカンはあってた


そうして、私たちが神殿を見ながら歩いていると


「ここです。宿『ソレイユクシャン』です」


イリスちゃんが手を指した先には、大きな宿があった


ポヨーン?


「宿としては大きい方なの?」


「そうですね。うちはこの街ができた当初からありますからね。ちなみにここはこの街の一等地です」


「そうなんだ」


ポヨン


「さあさあ、早く入ってください」


私はイリスちゃんに手を引かれて、宿に入った


宿の中は綺麗に内装されていて、過ごしやすいように工夫が施されている。そして、宿の受付の上には、旅行神と宿神の木彫りの像が置かれている


「おかえり、イリス。お客さんかい?」


「お母さん、ただいま。うん、そうだよ。セリシールさん、こっち来てください」


「分かった」


私は、促されるまま受付の前まで行った。スライムちゃんは受付の上に移動した


「お母さん、セリシールさんだよ」


「セリシールです。身分証ないんですけど、私とこの子一緒に泊まれますか?」


「イリスが連れてきたってことはラモーが門番してる方から入って来たのかい?」


「はいそうです」


そう答えると、イリスちゃんのお母さんはため息を着いた。なにかおかしいんだろうか?


「よく、あっちの方を通って来れたね。今はあの門の当たりは魔獣が凶暴化してるらしいんだけど……」


「そんなことありませんでしたよ。私、途中の草原で寝てましたし」


そう言うと、イリスちゃんもイリスちゃんのお母さんも驚いた顔をした


「セリシールさん、凄いですね。魔獣がいる草原で寝てるなんて」


「普通は出来ないんだよ」


「そうなんですか…」


ポヨンポヨンポヨ


「私が来たら急に周りからみんな居なくなったの?」


ポヨン ポヨポヨ


「一気にいなくなったって、私は魔獣避けかなんかかな?」


私がスライムちゃんと会話していると


「スライムと会話している人なんて初めて見たよ」


「お母さん、このスライムとっても触ってて気持ちいいんだよ」


「そうかい。取り敢えず、宿泊の手続きをしようか」


「いいんですか?」


「別に、そのスライムに害はなさそうだしね。部屋は、2階の角部屋にしようか。ここは日当たりが良いしね。それで宿泊料金は前払いで朝食と夕食が付いて1泊銀貨4枚だよ」


「わかりました。じゃあ、取り敢えず3泊分お願いします」


「それなら、小金貨1枚と銀貨2枚だ」


「はい。これでお願いします」


私はポーチの中からお金を渡した。でも、高いか安いか分からないな


「ここの料金って高い方なんですか?」


「そうだね、ここはこの街の中でも比較的高い方だね。商人とかを目的とした宿だからね」


そうなんだ。後で貨幣価値を教えてもらわないと…


「さてと、イリス。部屋に案内してあげな」


「はーい。行きましょうセリシールさん」


「その前に、お名前を教えて貰ってもいいですか?」


私がイリスちゃんのお母さんにそう聞くと


「言ってなかったね。私はイレアさ」


「イレアさんですね」


「ゆっくりして行きなよ」


「ありがとうございます」


私はイリスちゃんの案内で泊まる部屋に行った




次回の投稿は1/22 16時です


これからもよろしくお願いします

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