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女神をやめたら何をする?  作者: UReI
1章:元女神は人間として暮らし始める
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25.倒した後のあれこれ①

リンとグラマラスが森で戦ってから1週間がたった。シーアちゃんによると、森は元の状態に戻ってきているらしい。減った魔物は元の数に戻っている訳では無いらしいけど……


そして、私とリンは何故かシーアちゃんの家にいる。シーアちゃんの家、つまり領主の館である。応接間に通されて今は誰かが来るのを待っている。リンと私は案内してくれたメイドさんが出してくれたお茶を飲んで一息ついている。そこに、扉が空いて女の人が優雅に入ってきた。その後ろにはシーアちゃんがいつもよりおめかしして入ってきた。女の人はシーアちゃんと同じ髪の色で目の色も同じで、シーアちゃんが大人になったらこうなりそうだ


女の人とシーアちゃんは私とリンの向かいの席に座って、


「あなたがセリシールさん?」


「はい、そうです」


私は立って、礼をした。イリスちゃんによると貴族に招かれた場合はこうするのがいいらしい。昨日聞いた


「あぁ、これは非公式に会ってるからそういうの大丈夫よ。それにシーアが仲良くさせてもらってるし、口調も素のままでいいわよ」


「それなら普通に話します」


「名乗ってなかったわね。私はこの街の領主でシーアの母のルーアよ。よろしく」


「私はセリシールです」


「私はリンです…モグモグ」


リンは呑気にお茶請けを食べている。ルーアさんは、それを見て癒されているような表情になっている。しばらく、リンを見てからルーアさんは


「今回はありがとうね。グラマラスを討伐してくれて。神殿に言った時に信託を貰って生きた心地がしなかったわ。それで急いで街に戻る準備をしていたら討伐されたって報告を受けたから驚いたけど……本当に感謝しているわ」


ルーアさんは私とリンに向かって頭を下げた


「顔を上げてください。貴族がそんなに簡単に頭を下げちゃダメですよ。それに直接倒したのはリンですけど、私も関係ありましたから」


「そう言って頂けると有難いわ。それにしても、セリシールさんが元々神様だったなんて。シーアもしらなかったんでしょ?」


「母様、そうだよ。セシルさん、なんで言ってくれなかったんですか?」


「言う機会なかったし」


「そうですけど」


シーアちゃんは不機嫌な顔をしている。少し頬を膨らましていて可愛い。それを見ながら微笑んだルーアさんはお茶を飲んで一息ついて


「元々神様だった人と話すのは中々緊張するわ」


「今は私、ただの人間ですよ。それに、地位で言うならルーアさんの方が上だよ」


「そうだけどね。私は人の強さを大体だけど測るスキルを持ってるけどそれでも測りきれないほどにセシルさんの強さが飛び抜けてるのよ」


「そうかな?」


私自身は分からないんだよね。自分のことは自分がよく分からないし


「リンちゃんも大概ね。勇者を見たことあるけどその勇者に劣らない強さよ」


「だってよ、リン」


「?」


リンは首を傾げている。話を聞いていなかったな。さっきからお菓子を食べるのに夢中になってたから


「そもそも、スライムが人型になれるなんて知らなかったわ」


「私も知らなかったよ」


「神でも知らないのね。リンちゃんがこうなれるようになったのは…」


「あの時」


「やっぱり。じゃあ、彼女は…」


あの時とは。また、彼女とは……












リンがグラマラスを倒した後、私とシーアちゃん、ネルちゃんが森の奥にたどり着くと……リンがグラマラスを体で包み込んでいる所だった。まるで孤児院の子供たちにやっていたように


「リン!何やってるの?」


私が驚いて聞くとリンはグラマラスを吐き出して


「洗浄してた」


洗浄って。グラマラスは真っ裸で地面に倒れてる。顔を覗き込んでみると目を回している。でも、私が封印した時とは違って負の力を持っていない。リンが言っている洗浄ってまさか


「リン、どうやってグラマラスから負の力を取り除いたの?」


「私の体内に取り込んだ後に、聖属性魔法を使った。あと、残っていた神の力を取り除いて捨てた」


「どうやって神の力を抜き取ったの?」


「時空神様が見せてくれた本に載ってた」


時空神様?あの人、何をリンに読ませてんの!害はないだろうけど……取り敢えずはグラマラスの介抱をしないと。シーアちゃんが持っていた毛布の上に寝かせて


「おーい。起きろグラマラス」


私が声をかけつつグラマラスを揺すり続けると


「う~ん。ここは。私は確かスライムに負けて……ってあんたは姿が少し変わってるけど!」


「久しぶり、グラマラス」


「なんで、あんたがここにいるの?まさか、また封印しに来たのか?」


体を起こしたグラマラスは驚いたような表情をして、後ろに下がろうとしたけど私が肩を掴んでいるからそれは叶わなかった


「私は神をやめたからそんなことはしないよ」


「そうか……さっきから気になってたんだけど、私の中から神の力を取り除いてくれたのか?」


「それをしたのは私じゃなくて、リンよ」


「リン?」


「あなたを倒したスライムよ。ほらあっちに居る……ってリン?」


私が視線を向けた先にはリンがいなかった。リンがいた位置には可愛らしい女の子が立っていた





次回の投稿は4/16です


これからもよろしくお願いします

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