2.女神はお別れパーティーを楽しんだようです
焼き神牛が焼き上がるころ
ピンポーン
「いらっしゃい、神託ちゃん」
「お邪魔します、先輩」
まず、神託神ちゃんが来ました。その後直ぐに
「入るよ、裏方」
「はいはい、いらっしゃい農業神」
私の友人の農業神がきた
そして、パーティーが始まる頃には、友人の農業神、魔法神、後輩の神託神、冒険神、川神が来ました。ちなみに、全員女性ですよ
6人で色々と持ち寄ったので、テーブルの上に料理を並べると一気に、華やかになりました。そして、農業神が音頭をとってくれました
「えーと、では裏方が神を辞めるお別れパーティーをよう。さてと、お酒は…」
「私が持ってきてます」
冒険神ちゃんが、収納袋から透明な瓶に入ったお酒を7本出してくれた
「これ、鍛冶神と剣術神からのプレゼントです」
お酒を見ていた、魔法神が
「それは…なかなか手に入らない幻の酒『七色の雫』じゃん」
神託ちゃんが
「それって、酒神と果実神が協力して作ったってやつですね」
「そうよ、創造神様ですら入手が困難なのになんでアイツらが持ってんのよ。今度、ぶっ飛ばしてやる」
魔法神は、やっぱりお酒のことになると性格が変わるな
「だめだよ魔法神。あなたは本当にお酒のことになると我を失うんだから。私がいなくなったらどうするの?」
「うぅ、ごめん」
魔法神は少し項垂れた
「ちなみに、このお酒の入手方法は…」
冒険神ちゃんによると、お酒は鍛冶神と剣術神が酒神に頼みに行ったら、特注で作ってくれたとの事です
川神ちゃんが
「そう言えば、水神様が『酒神が最近忙しそうにしているって』言ったました」
「そうなのね…だから、私がこの間手伝いに行った時に、『大丈夫』っていったのね」
少し寂しい気もするけれど、後輩が育って行くなら嬉しいわね
「取り敢えず、冷めないうちに食べましょう」
「「「「「はーい」」」」」
みんなでわいわい、食べ始めた
~2時間後~
「みんな寝ちゃいましたね」
「そうね」
今、起きているのは私と神託ちゃんだけです。他の4人は、自分たちが持ってきたお酒を飲んで酔いつぶれています。普段飲まない農業神は直ぐに、寝てしまいました
「先輩」
「何?」
神託ちゃんは、私が最初に手助けした後輩で、それ以来ずっと仲良くしている子なので、会えなくなるのが少し悲しいですね
「先輩…行かないでください…」
「それが、ずっと言いたかったのね」
「はい。先輩と離れ離れになるなんて嫌です。まだまだ、一緒にいたいです」
「ごめんね。でも、これはもう決めてしまったことだから……」
そう言って、私は神託ちゃんにハグをした
「分かってまず。先輩はいつも他人を優先して自分は二の次にしますから。だから、先輩が自分の気持ちを優先してくれてうれしいです。でも、しばらくこのままでいいですか?」
「いいわよ」
しばらく、2人で抱き合っていると神託ちゃんが急に離れて
「そうだ、先輩。下に行った時の名前って決めたんですか?」
「そう言えば決めてなかったはね。どうしよう」
「そこで、私たち5人で名前を考えてきました。これです」
神託ちゃんが取り出したのは、封筒だった
「開けてみてください」
封筒の中に、1枚の紙が入っていたそこには
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セリシール
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と書かれていた
「これは下の世界では誰も使っていない名前だそうです。どうですか?ってあれ先輩?泣いてます?」
私は感動のあまりいつの間にか泣いてしまっていた
「ありがとね。考えてくれて」
「喜んでもらえて良かったです」
私はこの夜のことを一生忘れないだろう
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