1.女神は辞神届を出しました
ReIと申します
ほのぼの系を書きたくなったので、書きました
拙作ですがよろしくお願いします
その日、神界に激震が走った
私は、白い封筒を創造神様に手渡した
「これは…」
「辞神届です。神様やめます」
そう、私は神をやめることにしたのだ。やめようと考え始めたのは大体20年前からだ。そうして、今日最上級神の創造神様と時空神様に辞神届を提出することにした
「なんでじゃ、なんでやめるんじゃ。お前さんが抜けてしまったら…」
「すみません。考えを変えるつもりはありません」
「まあ、あなたは何も司ってないからこそ色々な神の補佐を500年も続けていたものね。まあ、これで何もできなくなる神がいたら、それはそいつが怠けているということね」
「一応全員がしばらく仕事が滞ることのないように、メモを残してあるので」
「それは、ありがたいのう。わしも、手伝ってもらってたところが不安なんじゃよ」
「あなたも手伝ってもらってたのね」
「いや、時間が無い時にすこしな」
「そうでしたね。かなり手伝いましたね」
「どういうこと、あなた??」
「いや、これには深い理由が……」
創造神様に時空神様が詰め寄っていた。かなり怒ってらっしゃる。こんな時は
「確か、お手伝いした時はだいたい、時空神様の誕生日の近くだったきがします」
「お主用のプレゼントを買いに行く時間を作るためにな。今更言うとはずいわ」
「それなら、疑ってごめんなさい」
仲直りして下さって良かった、お二人が喧嘩したり感情が高ぶったりすると神界が物理的に揺れるので……
「それで、辞める理由を聞いてもいい?」
「はい。特に理由はありませんが、強いて言うなら人間として暮らしてみたいからです」
「それなら、別に人に変身して降りれば普通に神を辞める必要はないと思うんじゃが…」
「そうしていると、何かあった時にボロが出ますし。それに、私には他の神と違って司るものがないので、向こうで存在を保てないかと」
「だから、神を辞めて、人として生きてみたいと言う事ね」
「はい。すみませんワガママ言って」
「いいのよ。あなたが初めて言ったワガママなんだから」
「そうじゃな。取り敢えずこの辞神届けは受理しよう」
「ありがとうございます」
私は深々と頭を下げた
「さてと、神の力をあなたから抜くにしても、色々と準備が必要だろうから、明日にしようか」
「わかりました」
「明日の昼にここにまた来てくれるか?」
「わかりました。では、また明日」
「知り合いに挨拶はするの?」
「終わっています。きっと、お二人なら認めてくださると思っていたので。今日は同僚と後輩とお別れパーティーをします」
「楽しんでおいで」
「はい」
そう言って、私は最上級神の住まい兼仕事場である神殿を後にした。そして、家のある郊外の住宅地へ向かった。私の家は、住宅街の端っこにある小さな一軒家です
帰ってきて改めて見るといい買い物をしたと思います。赤い屋根で、小さな庭が着いていることが、買う決め手だったと覚えています。何せ、買ったのが300年前なのであまり理由を覚えて居ないのです
家の中は、1階がリビングとダイニングとキッチンです。お客さんが沢山きても大丈夫なように大きなテーブルがあります。キッチンの食器棚には、綺麗なアンティークのカップやお皿があります。気に入っているやつ以外は後で友人達に上げてしまいましょう
2階は、私の寝室とゲストルームがあります。ベッドは合計で4個あったと思います。寝室のクローゼットの中には服がありますが、ほとんど外出しないのでほとんど仕事着しかありません。確か人間が着ている仕事着だったはずです。転生神がこんなものがあると見せてくれてそれを気に入ったので、これを仕事着にしたんでした。確か『スーツ』と言うやつだったかと。落ち着いた色合いなのでかなり気に入っています。一応、友人達が送ってくれた服もあります
さて、持っていくものを決めないと、パーティーまでには荷造りを終えないと
さてと、寝室にあるもので持って行くものは、少しの服、家具、あとベッドですね。服は、仕事着はもう要らないので処分してしまいましょう
次にゲストルームのベッドも何個か持って行って起きましょう。友達が出来て遊びに来てくれた時に休める場所が必要でしょうから
1階に降りて、お気に入りの食器などは持っていきましょう。あと、調理器具は全部入れてしまいましょう
これらは、収納袋にいれてしまいましょう。これは、ものによって違いますが家1軒分は入るので大丈夫でしょう。持っていくものの準備は終わるとそろそろパーティーの時間なので、準備をしましょう
今回は料理を持ち寄ってするので、私は主菜担当になっています。みんなが好きな焼き神牛を昨日から準備をしていたので、オーブンで焼き始めました
お肉が焼けるのを待っている間に忘れ物を思い出したので、収納袋に入れに行きましょう。そう、それはお金です。下の世界とこちらの世界は通貨が同じなので、とてもありがたいです。私は基本的にお金を使っていなかったのでかなりの金額が貯まっています。これは一応全部持って行って起きましょう
そうこうしているうちに、パーティーの始まる時間が近づいて来ました
次回の投稿は1/4 13時です
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