謝粱の教会で
フェリペは謝粱に着くと叔父がいる教会を訪れた。
「フェリペ、よく来た」叔父は歓迎した。
「叔父さん、実は私、追われています」フェリペが言うと叔父は「どうしたのだ」と聞いた。
フェリペは「インドに着いた時、船員の待遇改善に理解を示したら裏切り者扱いされました」と答えた。
「フム。それで?」
「ロザリオ達は私を閉じ込めました。マカオに着き開放されましたが私は逃げて来ました」フェリペが言うと叔父は「わかった。ロザリオには私が話そう。心配するな」と言った。
やがて、ロザリオ達は謝粱に着き、教会に向かった。
教会の前ではフェリペの叔父が立っていた。
「フェリペを引き渡して下さい。奴は重罪人なのでね」ロザリオが言った。
「それは出来ない」叔父が言うと「それなら力ずくで捕まえさせて頂きますよ」とロザリオは言い銃を取り出した。
「そんな物で脅してもフェリペは渡せない」叔父が言った。
「わかりました」とロザリオは言い、叔父を撃った。
「ウワッ」叔父が倒れた。
教会の中からフェリペが出て来た。
「なんという事を」
フェリペは銃を取り出した。
「やるか」ロザリオが言った。
その時、李が言った。
「待って下さい」