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能登の塩田作り

作者: 太陽

昨年元日に襲った能登半島地震から早くも2年が経とうとしている 

時の流れは早いというが被災された方にとっては長く苦しい時間が続く

能登半島地震の影響は未だに残る 田んぼが割れ、棚田は水を保てなくなってしまった

田植えができたのは昨年、千枚のうち120枚だった。今年は250枚に増えた。


長年の歴史を超える棚田の歴史も途切れなく続きそうだ


能登の塩田 塩作りは非常に重労働だ 能登半島の塩田と聞くととても有名だ

私もこのことを書くまでこんなに重労働だとは調べるまで気づかなかった



まずは朝海水を運ぶことからはじまり


海水を塩ひきの場所にもってくるだけでもかなりの重労働


そして海から汲んだ海水を引桶に溜めていく

引桶に入る海水は約800リットルで

海水を撒き始めるまでに海岸を10回程度往復する


次に海水を塩田に撒く。塩田1枚の面積は約50坪(165m²)。

“潮汲み3年、潮撒き10年”と言われ、約600リットルの海水を約40分間かけて、均等に撒く


撒いた海水の水分を早く乾燥させるために「細攫え(こまざらえ)」という道具で塩田の砂に筋目を入れる

ここまでの作業は朝の6:00までに終えるというから驚きを隠せない


8時間程度乾燥させた砂を塩田の中央まで集め 集めた砂を入れる「垂舟たれふね」と呼ばれる木製の箱を組み立てる


集めた砂を「しっぱつ(または、こみ)」と呼ばれる道具で垂舟へ入れます

垂舟でかん水を採る垂舟でかん水を採る


砂の入った垂舟の上から海水を流し込み、砂に付いている塩の結晶を垂舟下部の溜池に溜めます。

その溜まったかん水を釜屋まで運んで、釜炊きが始まります。


かん水を採った後の砂は「はね」を使って垂舟から塩田へ戻し、砂の厚みを均一にするため、再び、細攫えで砂に筋目を入れ、翌日の作業に備える (奥能登塩田村から引用)




「シラサギが戻ってきました」と地元の女性は問いかける

稲刈りを終えた田にぽつぽつと白いサギの姿が神々しい

地震に見舞われて、鳥たちも羽休めの時間や場もなく困っていたのだろう


今でも再生 復旧作業が急がれる 豊かな海、実る千枚田。それが1日でも見ほれる光景になってほしいと私は思った

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