最終話 不死者の死
神々の世界では不老不死等当たり前になっている。
当然の事ながら不死の者を殺す力も存在していた。
我等の友を2人殺したキムンカムイさえこちらの世界では中位の実力者だと言う。
私の周りには最初の10人の友、女神正教50人のトップであり私を最も憎んでいたはずの彼女含む3人、そしてサラ、やはり女神教も女神正教もやり過ぎた。
神々の世界では肩身の狭い思いをしている。我々はやり過ぎた。我々はやり過ぎた・・・、サラとは一度個人的に超常の力を使い殺し合いをしている。私は本気で殺しにかかったがサラには全くそんな気はなかった。そんな私にサラはお忍びで会いに来てくれた。キムンカムイにまたがって。
他の元女神教の友と少し揉めたが、私を心配して来てくれた事をしり今は打ち解けている。
そして女神ミザエル、彼女は今、女神でなく人とこちらの世界の住人のハーフとして皆に接している。
彼の父は神々の世界の住人の一人だったのだ。
神々はそうそう死なない。そんな女神の父は自らが死にかけた時、それでも5年待てば復活出来るはずだった。けれど復活までの5年に幼いミザエル様が死ぬ事を恐れ、今5年生きる代わりに、残りの永遠の命をカティア様に差し出したのだ。彼は復活を永遠にまつ道を選んだ。
神々の世界で人は嫌われた。神々は自分達を神々だなんて思って等いなかった。ただこちらの世界の住人だった。不死者と言えば人の世界では絶大な力を持つが、こちらでは当たり前の力である。それでも絶大な力を持っていた時代があったことで傲慢に振る舞う者が多かったのだ。女神教も女神正教も元の世界にいた頃のように謙虚に生きる事を勧めたが、それが我々の肩身を狭くした。
”元からそう生きてきた者達にはもう嫌われている。”
私達の元いた世界ももう人食いの種族により支配されている為帰る事は難しい。一部の者なら閉じてしまった世界の門再び開く事が出来る。そして我々なら人食い種族に勝つことが出来るが、神々は人とこちらの世界を選んだ不死者を別種族と見なしており介入を嫌うのだ。
元の世界の人々が滅びのききにいるその不満は我々女神教やコチラで実際に目にする事が出来る3人の女神に向かう。
コチラの世界の住人は、我々をコチラに住まわす許可を出し、我々に甘い態度をとる19人の神々の王に不満向ける。
そんな中私はある事をした。
神々の試練を突破すると一つ願いがかなう。
世界への門がなくなり廃れてしまった文化、私の力では世界の門を再び開く事は出来ない為、お忍びであった3人の女神に頼み込み開けてもらった。
試練の最中私は二度死にかける。我々なら3回に1回くらい行けるだろうという想定をはるかに超えていた。
私がまだ人間だった頃、ミザエル様に賜った金貨が光り砕け散る。
我々の想いはただの金貨2枚に神の力を宿し魔除けの御守りとなったのだ。想いを込めれば力が宿る事がある。女神教の500年は奇跡を起こしていた。
その奇跡を使う相手など女神をおいて他にない。試練を突破した私はカティア様に女神の父の復活を早める事を願う。
その意味は知っている。
こちらにやってきた我々を滅ぼしたいとまで考える神々は少なくはない。私の女神の前の信仰先であり女神教を開いてからもその思いは消えなかった、大女神カティア様の立場を悪くしてしまう。カティア様にすれば女神の父等下級な神だという事も知っている。
私は代わりに私の命を差し出すとは言わなかった。
私の行動が元の世界の滅亡を早めることにもなった。
私その事で命を狙われている。私に女神に差し出す命等残ってはいないのだ。
私の体を強力な呪いが蝕んでいる。呪いの主は分からない。私はベッドから起き上がる事も困難になった。
女神の父が私の手をとる。
彼女の父は強靭な体で呪いを一部引き受ける。
治療のためではない。1人じゃないと知らせてくれている。私はほほ笑みを返す分だけは力がもどる。
3人の女神が訪れる。
3人の女神は私はもちろんミザエル様やその父、サラをも大きく越える力をもつ。
3人の女神のリーダー、エリーは
「私達ならあなたの呪いを解ける、カティアにももちろん解けるけど、さすがに立場上カティアにやらせるわけにはいかない。分かってると思うけど、あなたが治れば戦争が始まる。それでもとここにいるみんなに頼まれた。だから私達はここに来た。けれど決めるのはあなた。」私は涙が溢れる。そしてあの時と同じであるとおもいだす。今はカティア様に退治されたと聞く何か悪いものにしゃべれば殺すと脅された時だ。
あの時はミザエル様の命もかかっていた。今は私が死ぬかどうかだ。私の答えはもう決まっている。
私は皆を見回したのち応えた。
最終話です。
最後の答えは推理出来るように書いたつもりですが、そうなってなかったらすいません。




