29話 クラス戦闘6ー2
「獄炎・インフェルノでも無理か」
「この俺を相手にここまでついて来れるのは初めてだな」
2人は笑う
周りはすでに地獄と化している
上位魔法だからか魔王が使用するような魔法まで使用をしている2人
魔力量が多いからと言う理由では説明できない
魔力量カンストしてもできないような恐ろしい力を使用している
どんな鍛え方をしたらできるのだろうかと言う疑問が生まれるが2人の強さは過去の剣聖や魔導王なんて比べ物にならないほど強いだろう
ミナスと初めて会った時にいたあの魔物を倒せるくらいの実力は2人にはある
「あいつら国でも滅ぼす気かよ」
「止められないのか?王子」
「無理にも程があるだろ・・・勇者、あんたなら止められるんじゃないか?」
「ん?無理だね。レンは僕より強いからね〜僕が彼に勝ったことがあるのは過去に数回かな?でも、ここ最近は・・・ここ数年は負けている。僕よりも強いよ」
勇者より強い?
それはもうやばいと言う話のスケールじゃないだろ
魔王超えの強さを持っているとかレンはどんだけ強いんだよ
「・・・この国は終わるね」
「お前がやりそうで怖いわ」
「失礼だな。できるわ」
「できるんかい」
あのロボだけで国を滅ぼせそうだよな
魔法向こうの力を持ったロボを相手に勝てるとは思わん
なんでそんな力を付与できるんだ?この王子
やはり、この国は異常だな
あんな化け物達が森にいる時点で国が成り立つとは思えないのに長い歴史を持っている国として世界に影響でているとか言う話をお義父さんから聞いている
そりゃ、こんな化け物達が生まれば魔王クラスの怪物が現れても国が滅ぶことがないわけだ
なんであの森があるんねんと昔から思っていた
オルトバルト領に存在しているあの森は危険極まりのない最悪の魔物達が集まる世界で危険な森と言われている
エルドラ王国を何度も滅ぼそうとしていた魔物が存在しているような森から外に出てくることもあったが国が存在していた理由
それはエルドラ王国は世界から見たら最強クラスの強者達がいるからとなる
俺のように稀に異常な強さを見せる人もいれば代々受け継がれている血筋によって強力な力を持って生まれる人がいる
この世界は平等に強さを与えられることはない
それを前世の時点で理解している俺が疑問に思ったことはエルドラ王国はどうしてここまで強い英雄達を集められるのかってこと
剣聖、魔導王
この二つの地位を持つ代々の英雄はエルドラ王国の歴史で数百年支えてきたとされる
英雄として生まれる者は恐ろしい重圧を人々からかけられる
それでも受け入れる人もいる
勇者とかそう言う存在もあるこの世界
本当に魔法の世界なんだなって度々と思うことは俺にはある
他の転生者も俺と同じように感じることは多いだろう
それはいいとして2人の戦闘は終わっていない
「円光・・・王者の死・・・」
「!」
「破滅の番ーオメガ・エンド・ボール」
黒色の球を出すレン
アレはやばい
「おいおい、待て待て!何をする気だあいつ!?」
「えっと・・・旦那様なら止められますよね?」
「死ねと?」
あんなもん受けたら街が余裕に滅びるだろが
「いいだろう来い。その力で俺に傷つけられるならな」
あんたは煽るな
王都がマジめに滅びる
威力で言えば核兵器の何十倍の出力が込められている
範囲指定した技だろうといつでも変更できる
その範囲を俺のIQ80の答えは
王都の壊滅
国が滅びるってことだ
小さい頃にIQテストを80と叩き込んだ俺の計算だ
間違っていない
前世ならともかく、今の俺は強大な力を持つ魔法を使用できる人間だ
その脅威は恐ろしいと言うことを
「王子、アレは王都を滅ぼすぞ」
「ふっ・・・俺の傑作ロボですら止められる自信はないな。よし!諦めるとしようか!!!!」
「良くねえんだわ」
何勝手に諦めているんですかね?
絶望的な状況なのは分かるけど
「先生、あんたなら止められるか?」
先生に聞くと
「止められるか・・・できるけど問題ないんじゃない?」
何を言っているんだこいつ
生き残れる自身はあるがとんでもない被害を出してしまうと言う予想はできる
俺ならって話だ
流石の俺でもミナスを守ることができても皆を守ることはできない
いや、できるわ
できるけどここはキョウに任せるとしよう
「受け止めてみろよ」
放った
すると
巨大な爆発が起きた
校舎が完全崩壊・・・せずに死者を出さず問題はなかった
「やれやれだぜ・・・俺の最高傑作の一つである時の結界でも受け止めきれなかったとは・・・」
王子が作ったと言う結界のおかげで周りに大きな被害はなかった
巨大な爆発は嘔吐を包むどころか周辺の街まで範囲が広がっていた
こんな馬鹿な威力を持つ力をよく制御できるなレンは
「旦那様〜」
と抱きつくミナス
「怪我はないようだな・・・」
「イチャイチャしているとはいいな〜この新婚夫婦め!」
「お前が言うなや」
王子がふざけるなと睨むがお前が言うか?
似た者同士の結婚だぞ?
転生者夫婦なんて2組もいるなんてそうそうない話だからな
「俺の攻撃は防御結界で防ぐようなことはできない。お前が魔力操作で威力を下げるようにデバフをかけたおかげで周りの人間は助かったってところか」
とどこから声が聞こえる
「俺が何もしなかったらこの結界は壊れ、数十万人の死者を出していただろう。甘いことを考えるとは・・・もっと威力を上げた方が良かったんじゃないか?本気の威力ではなく、縛って範囲を広げたただの戦争用兵器、俺を相手にそんなものが通じると思うな」
さらりと怖いことを言うなよ
「言ったでしょ?僕より強いって」
「先生!どんな教育をしたんですか!」
「ふっ知らんな」
「何をしたんだよ」
レンの兄であるリユ・バレンタイン
何を考えているのか分からないが存在兵器みたいな存在が弟とかどうなってんだよ
皆が理解できないほどに彼が力を持っている原因はこの人もあるだろう
勇者が家族の1人なら少なからず影響はあるはずだ
「さて、どうする?キョウ・スカーレット」
「そうだな・・・お前に一つ言おう」
「?」
「俺は本気を出していないことをな」
え?
「・・・そうかーーー!」
突然、いや、刹那・・・レンの体中が何かで切られて何かが体を侵食する
「ゲホッ・・・」
大量の血を吐く
『!?』
王子、ミナス、先生は反応する
「・・・なんだアレ?」
「・・・・・・」
何が起きたのか
俺は見えていた
何かワイヤーに近い物がレンの体の皮膚を切った
それだけじゃない、危険極まりのない病気?いや、毒か
喰らえば即死するような毒をレンに付与した
「俺の力は『感染』あらゆる生物を殺すウイルスや毒を撒き散らす。俺の毒を喰らって生きているお前は運がいい・・・感染規模を増やせば」
地面がどんどん黒くなり、植物が黒い毒?に侵食されて無に帰る
「俺がやれば1時間で
この世界にある生物達を全員殺すことはできる。これは対抗できない者を対象とした話だがな」
世界を滅ぼす力をキョウは解放した
次回30 2月22日15時投稿予定




