27話 クラス戦闘4&5
神を召喚して俺に対峙している聖女
明らかに過剰戦力だと思うのは俺がおかしいのだろうか
彼女が俺を警戒している証になるかもしれないがこの戦闘は殺し合いではなく、強さの順位を決めるための戦闘
神を召喚して順位を上げると言う発想にはあまりにも恐ろしすぎる
神を召喚してまで俺に勝とうとする姿勢はいいが周りの人たちからしたらなんでお前はそんなことをするんねんと思うぞ
ラスボスを呼び出すとか何を考えているの?この人
『永遠の光』
恐ろしいほどの重圧をかけて神は波動ビームみたいな攻撃をしてきた
アレを喰らえばお陀仏になるかもな
「もんでもねえことをしやがって」
流石に避けたがアレはやばい
学園に入学して次の日に死にましたってならそうと考えるほど殺傷力の高い魔法だった
「避けられるのね」
「避けないと俺でも死ぬんだけど?」
殺す気ですか貴方
『いえ、受けても無傷で済みますよ』
「あんたの攻撃を喰らいたい人なんているわけねえだろ」
『自己評価の低い方ですね』
「神の力と人間の力の差を理解していますか?」
『ええ、理解していますよ。いつもなら加減はしていますが貴方ほどの力を持つ者を相手には私が使える上位魔法ではないと話になりませんから』
神が上位魔法を使用すると言う地獄の展開
魔王よりも恐ろしいことを言うとはな
怖いよ本当
「俺を人間扱いしないんだな・・・」
『魔王よりもステータスの高い貴方に言われたくありません』
そんなにかよ
「神聖」
神の力を使用して攻撃してくる聖女
加減というのを知っているはずなんだが明らかに俺を殺す勢いでやってきている
当たっても死なないと言っているけどやっていないだけのヘタレだと思われたくない
いや、もう思われているかも
悲しいねうん
もうさ
「潰すか邪魔だし」
『!?』
まずはお前だよ神
殺す勢いでやってきているからな
さっき聖女に言ったが俺はミナスのことが心配なんだ
早く終わらせる有言実行をするために
「やらせてもらおうか」
現れた神に渾身の一撃を与える
その瞬間、神は消滅した
「・・・・・・は?」
唖然として固まる聖女
それに俺は
「悪いが寝ていてくれ」
気絶させた
意識を狩り、気絶させる
意外に簡単に終わった
「勝者、ユア・オルトバルト」
勝者は俺、本気を出していないとは言え、早く終わらせるつもりで動いたのは久しぶりだ
「・・・なるほどな。これが彼の強さか」
「・・・・・・やれやれ・・・魔王よりも強いというのは事実みたいだ。それはそれで面白い」
「面白いで済む話じゃないんだが・・・」
「いいんじゃない。私達が将来的に超えることができたらね」
「お前起きていたのか。サクラ」
「酷くない!?」
と会話が聞こえるがむっししむっしし
「次はゼロ・エルドラVSサクラ・ルーンだね。2人とも初めていいよ」
「まだ準備終わってないんだけど・・・」
「私起きているのに・・・」
「いつまでショック受けているんだよお前」
「そうそう、早くしろ」
「私の扱い悪すぎ!酷い!」
『黙れ』
「酷い!!!!」
と声が聞こえるが
「すやすや・・・」
大丈夫だな
「戦闘開始」
と聞こえた瞬間、爆風が出てきた
「ん?・・・・・・は?」
目の前に見える光景に絶句する
なんで?
「何それ!?突然現れたと思ったら巨人でも呼んだわけ!?」
なんか見たことがあるようなやつだな
おそらく、王子が呼び出したのだろう
巨大ロボを
「あはは!!素晴らしいだろ!これが俺の作品の一つ!行けい!」
巨大な光線をサクラに向けて放つ
当然避ける
どうやってあんなもん作ったんだよ
「・・・これが王子の力か・・・魔王より恐ろしいんじゃないかな」
「魔王と別の存在だろアレ」
「まさか再びこの目で見る機会があるとは・・・」
「わぁ〜!すごい!」
「ん?再び?王子ってどこかであの巨人を使って現れたことがあるってこと?アレを?」
「ふふっ・・・流石ですね」
「起き上がるの早すぎるだろ。聖女様」
気絶したはずの聖女がいつの間にか起き上がっていた
嘘だろ
気絶させて1分も経っていないんだが?
聖女ってヒーラーだよな?
アタッカーポジじゃないよな?
「私がこのくらいですぐに起き上がれないと思うのかしら?」
「聖女って人辞めないといけないの?」
「我でもすぐには復活できない自信があるんだが・・・」
「それを自信として捉えていいのか?全然良くないような気がするのは俺の気のせいでもないよな?」
「普通よ」
「普通じゃないね」
「普通とは?」
「あの王子と一緒に育ったらそうなるか」
「やべえやろ王族」
「王もヤバい部類の人とか噂になっているぞ?主な原因は第一王子らしいが・・・」
「巨人を出している時点でおかしいよな」
「聖女が神を呼んでいる時点でおかしいだろ。なんで王子が巨人を出したところでおかしいと思うんだよお前」
「否定しない・・・剣聖はどう思う?」
「2人とも恐ろしいと私は思っているよ」
「だってさ、聖女」
「私が異常な人格者だと思っているの?酷いわよ」
「酷いのはお前らだろ。いくらなんでも神を召喚するのはおかしいと思わないのか?それにサクラ・・・いや、ルーン家に対しての行動がおかしいだろ。戦闘をするとしてもやりすぎは勘弁してくれ」
「おかしくないのに・・・」
「お前は常識というのを知っているか?」
「・・・諦めろ。俺達が理解できない先にいるってことだ」
「諦めるのは楽だが理解したくねえのは分かる」
と会話があったとか
次回28話 2月21日15時投稿予定




