24話 クラス戦闘1
今日から授業が始まった
授業に慣れていない人が出てくると思ったが皆慣れているように授業を受けていた
今世では初めてな学校の授業だったがよくよく考えたら貴族の子は家庭教師が手配されているはずだ
俺もそうだったのでいつものと変わらない感じにやっていた
変わっているところは1人ではなく、複数人と一緒にうけていることとかかな
一人一人に家庭教師がいる時と違っているからね
授業の難易度に関しては簡単
予想していた通り、中学1年生の範囲を授業していた
と言っても授業をしたのは1時間だけ
他は何をしていたと言うと
「クラス戦闘?」
なんじゃそりゃと思った
時は2時間目
1時間目は学園の説明みたいのをしたってところで終わったら戦闘らしい
どう言うこと?
担任の先生ー勇者に聞くと
「君たちの強さを知りたくてね。あの検査はあくまでそれぞれの個人が設定したことだから君たちの強さの順位をはっきりするためってところかな」
なるほど、あの順位表を変えると言うことか
まあ、確かにアレはあくまで第三者が見た評価だから直接対決して決まった順位ではない
正当な順位を決めると言うことか
「ってわけでやって行きましょう!!」
『おー!』
ってな感じに2時間目、3時間目、4時間目はクラス戦闘となったのだ
俺の最初の相手は
まずはキョウ・スカーレットVSアーサー・ユーライト
「お手柔らかに頼むよ」
「それはどうかな?」
2人は戦闘を始める
アーサーは剣を持ってキョウに剣を振る
片手で剣を受け止めて蹴りを入れるがアーサーは腹に蹴り入れても攻撃を実行
「聖剣エクスカリバー!」
聖剣エクスカリバーを出して攻撃
おいおい、マジのアーサー王伝説みたいに戦闘をするのか?
俺、アーサー王伝説全然知らないんだよね
そう言う世界観の漫画を見ていたけどアレはアーサー王伝説をモデルにした作品らしいし
あの漫画は好きだよ
見たのはストーリーの後半になっているけど・・・確か2期が出てきたところからかな
2期の作画が良かったのはいい思い出だ
「勇者の真似事か?」
聖剣エクスカリバーの強大な力を使用したアーサーの攻撃を片手で止めるキョウ
威力としては上位魔法に相当する威力なはずなんだがそれを片手で止めるとは・・・あいつは黒色の手袋をつけて戦闘をしているが手袋に何か付与しているのか?
鑑定したけど何も付与されていない
手を怪我しないようにするための物のように見える
と言うことはキョウは身体能力だけで聖剣エクスカリバーを出して攻撃しているアーサーに対抗しているってわけだ
なるほど、3位は伊達じゃないってことか
アーサーはなかなか決定打になるような攻撃をできていない
攻撃の手段はまだ持っていると思うが聖剣の力を頼りにしているだけか剣術を中心とした戦闘スタイルなのか
後者なんだろうなと思っていたら神聖魔法を使用始めた
聖剣の力か彼女の力か
神聖魔法は人間には傷を治す力としてあるが攻撃できる手段でもある
人生魔法による攻撃は普通に人間にも通じると言うことは攻撃系の魔法を使用していると言うこと
流石にキョウでも厳しいかなと思ったがそうではない様子
余裕な表情で対応してアーサーの攻撃を防御してアーサーに攻撃をする
なかなかの攻防戦かと思ったがどんどんアーサーの余裕は無くなっているみたいだ
「どうした?」
「まだまだ!」
聖剣を所持して戦闘をしているアーサーに対して手袋しているとは言え、ほぼ素手でやっているようなもの
武器を持たず、アーサーと戦闘をしているキョウ
キョウは少しずつアーサーから攻撃から防御をするように攻防関係を逆転させていく
「くっ・・・(こいつ、私の攻撃を受けて表情を変えないなんてどんな防御力をしているの。聖剣による力が全然通じないなんて・・・元々人に神聖魔法は効きづらいから無理もないかも・・・魔物や魔人、魔王に対抗するための魔法みたいなもの。それでも、人には通じるのだけど・・・回復や防御魔法なら文句はないけど攻撃の神聖魔法なのよ?どうなっているのよ)」
「どうしたどうした?ここまでか」
ゆっくりとやっていたキョウがスピードを上げる
拳の威力も増しているのかアーサーは徐々に追い詰められている
攻撃している側から防御する側へと変わってしまった
「これは・・・彼は全然力を出していないね」
勇者ーいや、先生はそう言った
それについては俺も思った
キョウは全然力を出していない
力で潰すのではなく、技量でアーサーを追い詰めている
星1クラスでここまで実力差があると言うことは学園のトップクラスはかなり強いことになる
まあ、今のところ最強である俺が言うのもアレなんだが・・・大丈夫だよね?
「はあ・・・はあ・・・どうして私の攻撃が通じないの・・・」
「通じないか・・・通じないのではなく、お前が俺よりも弱いだけだ。本気を出していないから俺の服にも傷を与えることができない。それで俺に勝とうとしているのは残念だが・・・甘いことを考えて勝とうとするな。本気でやらないと後悔しても知らないぞ」
アーサーは本気を出していないのか
本気を出せと指摘されたアーサーは剣を上に上げる
「・・・分かった。これで終わりにしよう
『聖剣エクスカリバー』!!!」
巨大な神聖エネルギーが膨大に膨れ上がり、剣に集まる
そのエネルギーは数値化すると2000超え
恐ろしいエネルギー量だ
「来い」
「ああ、そうさせてもらうよ!『聖剣エクスカリバー』!」
キョウに向けて走り、剣をキョウに当てる
結果は
「残念だな。お前の負けだ」
無傷で立っているキョウと倒れているアーサー
勝者は
「ただいまの結果、アーサー・ユーライトが戦闘不能により、キョウ・スカーレットの勝利!」
キョウ・スカーレットは余裕な表情で勝利した
「次は・・・いや、まずはアーサーくんを寝かせようか。そこは危険だから移動させよう」
次の戦闘を始めるため、倒れているアーサーを回収し、次の戦闘を始めようと動いた
「次はーーー」
次回25話 2月19日15時投稿予定




