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転生者達がいく異世界学園  作者: ルセイ
第一章 転生者達
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1話 5人の転生者1人目 ユア

「はあ?王立学園に通え?はあ??どう言うこと??」


とある領地の普通の一般家庭にいる家族の1人

まだ若い男は親から言われた内容に嫌な顔をしていた

王立学園に通えということ、それにどうして通わないといけないんだと思っていた

どうしてこうなっているのか

それを教えてくれるのは彼の父親だ


「そうだ・・・ユア。お前には王立学園に通うことになった・・・私は拒否をしていたんだ。我が息子がこの家から離れるのは嫌なのでな・・・しかし・・・流石の私でも領主様に逆らえなくてな・・・どう言う経緯なのか不明であるが領主様がユアを王立学園に通わせたいらしい。」


「だからはぁ?なんですよ」


「・・・私にもよく分からないんだ・・・どうしてそうなったなんてな。ここ最近元気に執務をしていると噂になっているらしいがそれが本当なのかは不明であるが・・・それはいいとして、ユア。最近誰かを助けたとか何か心当たりはないか?」


どうしてそうなったのかは彼の父でも分からない

ユアという少年が何かをしたとしたらまだ説明つくのだ


「・・・思い当たることはないな・・・」


「そうだろうな・・・はあ〜・・・領主様がどうして我が息子にそんなことをするのやら・・・特別な家系でもなんでもないんだぞ・・・」


ユアの父親はため息をする

彼の家系はなんとも普通な家系であり、別に貴族に気に入られるような血筋ではない

どこかの貴族の末裔ではなく、単なる普通の家系

普通の家系というかなんともない

普通の家系と言ってもそれなりに財産がある

それだけなら貴族が保有する財産にも匹敵するかもしれないがそんなことはない

なんせ、この領地にいる当主は彼らの国の中で有名な貴族の当主

そんな相手に張り合えるとは思えない

何をどうしたらそんなことになったのか

彼らには分からなかった


そして、問題なのは貴族や権力を持つ一部の人間にしか通えない学園に通うことになること

貴族でもない人間が通えるとは思えない

だが、優秀な人間なら通うことはできる

平民でも通えるのだがそんなのは一部の人間しかいない

それこそ、権力を持つ人間だ

その人間の家族でなら通えるが・・・

そんなところに行きたくない彼は


「なんでそうなるんだよ!!」


そう叫ぶ

彼は理解できなかった

何か当主に考えがあるのはまだ理解できる

しかし、どうして学園に通えなんて言われるのか全く分からない

彼らが住んでいる街でも教育機関はある

そこに通えばいいのが平民の考えであるがそれをさせないと言うことは・・・


「分からん!領主様の意向だ。我々では何を言っても領主様の決定が変わることはない・・・何が何だか分からないが・・・夜逃げなんぞしてもすぐに捕まる未来が見えるは見えるからな・・・ここは素直に従うしかないだろう」


「そうね〜何かしたのかしら?貴方」


「何もやっていねえよ・・・全く持ってそのようなことが起きた記憶がない」


何がどうしたらそんなことが起きたのか記憶がなかった

何かしたわけがないと彼は言う


「領主様のところに行って話をつけていく」


「・・・そうか、ならいいが・・・」


「気をつけてね」


2人は苦笑して言った

こうして街の少年ユアは領主様がいる屋敷へ向かうことになった



彼の名前はユア

貴族でもない有名な家系でもない、商人の家でもないなんとも普通な家庭に生まれた少年

実は彼には秘密がある

彼は異世界から転生してきた転生者なのだ

彼が転生した要因は階段を登っている途中に足が滑って頭を打ち、脳の血管が切れて脳出血で死亡

階段を登って滑って死亡というなんとも悲しい死因であった

その日は大雨で階段が濡れていたからと言う理由もあるが滑って死んだとなるのはなんとも悲しいことだと本人は思っていた


「どうして領主様がこんな俺を選んだのかね〜」


王立学園なんて平民が行けるようなところではない

普通に言って行けることがないような場所

貴族達が集まる学園に自分を通わせるようなことをするのが分からない


「どうなっているやら」


何もしていないはずの自分がこんなことになったと言うことは自分が知らないうちに何かあったということ

それを知るべきことが今自分がやるべき仕事であると考えている


そんなことを考えていると歩いた先にあるのは巨大な屋敷

そう、彼が住んでいる領地の主である貴族様がいる場所なのだ

彼は屋敷の入り口にある警備員に声をかける


「すみません、ここにいる領主様と会いたいのですが・・・」


「む?貴様は誰だ?オルトバルト公爵様に何か用でもあるのかね」


警備員は彼を睨む

いきなり現れては公爵様に会いたいと言うのだから警戒をしてもおかしくない

彼の言葉足らずだった


「ええ、当主様から王立学園に通うようにと両親から言われまして」


「・・・・・・何を言っているんだ?お前は」


こいつは何者だと睨む

何者か分からず、怪しい者であったが一応、当主様に報告をするべきであると判断する


「・・・待っておってくれ。今、当主様に聞いてくる」


槍を持っている警備員は屋敷の中へ入った

彼に待つようにと言って



屋敷の中に入って歩く警備員

中にいるメイドに挨拶を交わしながら領主様がいる執務室へ向かう

執務室までそんなに時間がかからなかった

コンコンと扉を叩く


「入っていいぞ」


と声が扉の先から聞こえる


「失礼します」


扉を開けて部屋に入っていく

開けた扉閉めて

彼の前にいるのは30代くらいの風貌を見せる中年の男

エラルド・オルトバルト

オルトバルト公爵の現当主


「どうしたんだ?警備はどうしたんだ?」


彼の顔を見て何をしにきたのかと疑問に思って言葉を告げる

それに対して警備員は答える


「当主様に会いたいという少年が来ています。どうやら、王立学園に当主様が通わせるように親から聞かされたので来たと言われましたが当主様は何か知っていますか?」


どうして来たのか少年について話すとなるほどと理解している顔を見せる


「彼か・・・ちゃんと言ってくれたようだな。彼がこの屋敷に来たのは私が原因だ。すぐに彼を連れていくように」


「御意」


当主様の言葉に素直に従う警備員は部屋から出た

警備員が部屋から出て行ったことにエラルドは笑う


「やはり来たか・・・私の予想通りに来ると思っていたよ」


どうして彼がこの屋敷で自分に会うようになったのか理解している


「さて、娘にも来るように言わないとな」


自分の娘が来るように近くにいるメイドに娘を執務室に来るように命令したのであった



「・・・戻って来た」


警備員が屋敷の扉を開けて出て来たことに彼は気づいた

警備員はゆっくりと歩いて来てユアを見て伝える


「我が当主様から来るように言われた。君を客人として招くことになったので屋敷に入って2階の右の奥部屋にある当主様がいる執務室に来るように」


「分かった」


ユアは屋敷の中に入った

入った先にいるメイドの1人が案内をしてくれた

歩いて少し経ったところでメイドは言う


「この部屋に当主様がおられます。では私はここで」


メイドは一礼してその場から去った


「さて、入るとしようか」


コンコンと扉を叩く


「入っていいよ」


と声が聞こえた

入っていいと言われたので扉を開ける

扉を開けた先にいるのは30代くらいの男性とユアと変わらないくらいの女性が部屋にいた


「さて、来てくれたね。ユアよ、まずは座ってから話すとしようではないか」


ユアは部屋にあるソファに座った




さて、まずは挨拶としよう

どうも皆さんこんにちは

日本に生まれ日本に育ち、階段から転けたことによって死亡したこのユアは現在、転生した異世界先にある街の1人と生まれたところ

言えば町の責任者の方と会っている


「まずは自己紹介としよう。私の名前はエラルド・オルトバルト、オルトバルト領の当主だ。隣にいるのは私の娘である」


「ミナス・オルトバルトです。お久しぶりですねユアさん」


黒髪の女性から言われた

ん?会ったことがあったっけ?

彼女からお久しぶりと言われたと言うことは彼女に会ったことがあるということ

そんな記憶はないはずだが・・・


「・・・・・・会ったことありましたっけ?」


全く記憶がない

黒髪はこの世界じゃ少ないから記憶に残るはず、それなのに覚えていないということは・・・単に俺が忘れていた可能性があるのか

彼女は少し悲しい顔をする


「そうですか・・・覚えていませんか?8日前の出来事ですが・・・街の離れで魔物が現れ、1人の女性が襲われかけていたことを」


・・・アレか

確かに会ったことがあるな

アレは確か



8日前


「今日も森の中に入るとしようか」


森の中にいる魔物を倒すことを俺は日課としてやっている

魔物とは魔力を持つ人とは思えない体を持つ怪物のこと

魔物には多種多様な体を持っており、人々を襲う

そんな凶暴性を持つ魔物を倒すのが俺の役目である

普段魔物に近づかないことが街のルールになっているが俺は自身の強さを上昇するために敵を倒している


この世界にはステータスというものが存在している

ステータスとは魔物を倒した時に得られるスキルようなもの

自分がどれほど強いのかわかる物だと思ってくれ

現在は15歳で成人式を終えている俺

魔物を倒してもいい年

まあ、成人式を行なっているとしても魔物と戦闘をすることは基本的にしないのがルール

一般的なステータスは


力 100

防 100

魔 100

という感じになっている

力・・・筋力を数値化したもの

防・・・防御力を数値化したもの

魔・・・魔力を数値化したもの


言えばゲームみたいなシステムってわけだ

力こそ全てではないし、魔力があるということはこの世界は魔法が存在する世界

前世のような科学で発展してきた世界とは異なっている

平均が100ということは俺のステータスはどうなっているのか教えよう


ユア

力 9999

防 9999

魔 9999


数字がカンストしていますは?と思う方もいるだろう

一般人が100として魔物の最下位の魔物は200以上ある

これは最下位の魔物のステータスを数値化したものであり、それ以上の強さを持っている魔物もいてもおかしくない

俺がいるこの領地には強力な魔物がいて人々を襲っている

4桁の数字を持っているステータス魔物があるような場所

やべえ魔物がたくさんいるこの森の中では魔王と呼ぶ魔人の王レベルの敵がいるというなんともぶっ壊れな森なのだ

だから、人々は魔物と戦闘しないのだ

この地域だけかもしれないが基本的に魔物と接触しないことをしているのは魔王クラスの魔物がいるからだ

さて、今日も夕ご飯代を稼ぐとしようか


森の中に歩いて次々と襲ってくる魔物たちを蹴散らして森の奥に歩き、森の中にある草原へと辿り着く

ここに来たことがある人は俺くらいだろうと思う

森の中にいる魔物の平均ステータスは5000強

意味がわからない数字

まあ、9999のカンストしている俺にとって問題のないのでいいのだ

さて、草原に「キャァァ!!」


「・・・悲鳴か」


どうやら、今日はいつものようにはできないようだ

第2話 2月12日7時投稿予定

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