電話のハンドサイン
電話のハンドサインは?世代によって違うそうだ。
※改訂履歴(7月8日 0:14):バーバル(音声) → ノンバーバル(非音声)
電話のハンドサイン、【親指と小指を伸ばしたグーを受話器に見立てて顔の横に当てる】アレ、普段、親世代の高齢者にも通じる率が高い。しかし何年か前に、「家に固定電話がない家庭も多いし携帯電話の方が一般的だよ」と携帯電話のハンドサインを教えられたことがある。そのハンドサインは、【顔の横でサムズアップする】もの。親指がアンテナを模しているらしい。
いや待て、その頃でも携帯電話にはロッドアンテナは無かった。疑問に思ったのだが、「そういうものだ」と押し切られた気がする。もう、誰に教えられたかさえ覚えていないけど。
ということでググると、サムズアップの携帯電話は出てこなかった。うーむ、夢でも見ていたのか。
世代ごとに電話のハンドサインが違う、という記事は見つけることができた。大部分の年齢層では親指と小指を伸ばしたグーだが、スマホネイティブの若い世代では【顔の横にてのひらを当てる】、のだとか。手のひらがスマートフォンを模しているらしい。
実はこれは見たことがない、若い人と話す機会が無いからかなあ。もしくは見落としているか。テレビドラマさえ全く観ていないので、世間に疎いのだ。
さて、ノンバーバル(非音声)コミュニケーション手段としてのハンドサインは自然発生的に定まったものだけど、ある程度の集団(言語など)ごとに標準化された『手話』ではどうだろうか?と興味を持った。YouTubeにあったよ。
電話は、共通だった。
携帯電話は【人差し指を立てたグーを顔の横に置いて話す動作】をしていた。人差し指がアンテナを模しているんだね。
スマートフォンは【上に向けた左てのひらを右手指で2回スワイプ】していた。
おもしろい。
聴覚障害のためバーバル・コミュニケーションが難しい人向けの手話でも、電話や携帯電話がバーバル・コミュニケーションの手段で表されていること(より大きな集団の規範に影響されていること)など、エッセイが何本か書けそうだ。
実は、聴覚障害者コミュニティーでは携帯電話やスマートフォンの普及が進んでいた。示せる数字は持っていないが、1990年代にパソコン通信をしていた時(主戦場はNiftyServeだった)、参加していたフォーラムに聴覚障害者の方や関わりが深い方が何名もいた。メール端末として使うそうだ。
言われてみれば、なるほどだった。音声じゃなく文字であれば、聴覚障害関係ないものね。
2003年頃かな、auが動画メールを始めた時、「携帯電話の小さい画面の動画メールなんて誰が使うんだ?」と疑問だった。しかしCM、これが秀逸だった。
『最後のメール』
探せば多分、YouTubeにあります。聴覚障害がある方が携帯電話をこう使うんだ、こう使いたいんだ、というのがよくわかる。主演の忍足亜希子さんは、雄弁だった。
ハンドサインは地域・コミュニティーが違えば意味合いが逆になることもあるので(サムズアップが性的な表現になったり)、手話として標準化される際に表現を絞るのかも。
スマホのハンドサインより手話のそれの方が納得できた。