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ミルシュ⑤

「いいやそうでもない、相手が私だったから最後の一撃を避けれたけれど、相手が魔法と物理攻撃に精通してなければああいう避け方はできない、つまり殆どの相手に有効打になり得るいいコンボだとは思う」


「へえ、師匠が私の戦術を褒めるなんて珍しいね」


 そう軽口で呟くミカに私は続けてアドバイスを送る。


「でもね、流石に露骨に狙いすぎだよ、明らかにいつもとは違う低姿勢で戦闘を行っているから私相手には効かないよね? まあ実戦となれば相手はミカの事を知らないからいつもより低姿勢なのが分からないとは思うけど、それでも戦闘中にずっと相手の足元を集中して見ていたら警戒されるのは当然だよね?」


 その言葉に彼女はコクリと頷く。


「まあ...そうだよね、流石に狙いすぎか」


「だからさ、もうちょっと魔法と物理攻撃で牽制すればいいと思うよ、最初に相手に当たらなくてもいいから地面に拳や蹴りを叩きつけて相手にミカの攻撃力の高さをすり込んでおくの」


 その言葉に彼女は頭の上に(?)マークを出して言いました。


「相手にあたらないと攻撃の意味がないけど、それでも地面に攻撃しておくのはなんで?」


 そこも一応説明しておきましょうか。


「そうすればあなたをパワー型の戦士だと思うからそう言う奇策で攻撃してくるとは思わないわけ」


「なるほど」


「それと魔法はできるだけ使わないようにしておきなさい、相手はその攻撃力を見て魔法まで使えるとは思わないでしょうからきっと油断しているはず、確実に足元を掬える状況になるまで粘れば確実の魔法で相手の動きを抑制し必殺の一撃である拳を叩き込めば貴方の勝ちは揺るぎない物になるでしょうね」


 私のアドバイスを噛み砕いて頭にインプットしていく彼女。


「なるほど...、でも魔法の特訓もして置いた方がいいよね?」


「そうだね、私と戦う時はじゃんじゃん使ってくるといいよ、実戦でも一回使っちゃえば手持ちに魔法があるって分かるから、それ以降は隠し球として使えないし、普段から全く使っていないと【練度】も上がらないしね」


 そうやってミカと戦闘のやり方について離していると...。


 いきなりミルシュが私の手を引っ張ってきました。


「ミルシュ? 今はユカとの戦闘訓練をしていて危ないから私の近くには近寄らない方がいいよ」


 と返すと彼女はとんでもない事を言いました。


「あのね、ミルシュもママ達がやってる()()がやりたいな」

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