女性差別の国④
「敵は女1人だ!! 裸にひん剥いちまえ!!」
と言う凄まじい大声を恥ずかしげもなく言えるのはある意味勇気がいるだろう。
(こいつら...、本当にいい趣味してるわね)
裏路地で女の子1人を相手に大勢で襲いかかって裸にひん剥く...ねぇ。
その言葉を聞いてるだけで反吐が出ます。
「おっと!? その前に早くその腰に付けてある刀を抜きなよ、抵抗しながらも徐々に衰えていく女の姿が最高に興奮するんだよなぁ...、ぐひひ♡」
「そうなの? でも悪いけどあんたら相手に刀を使うまでもない、素手で充分よ」
私の煽りに男達は怒声をあげた。
「なんだと!? 舐めやがって!! 後悔しやがれ!!」
そう言いながら男達はそれぞれの武器を手に取って襲いかかってきましたが...。
(おっそ...)
私は人差し指で斧を持った男の腕をへし折りデコピンで壁にめり込ませるほどに吹っ飛ばしてあげました。
「ぐぇ...」
いきなり大の男が10メートルくらい吹っ飛んで壁にめり込む様はインパクトがあったのか一斉に意気消沈する男達に私は言いました。
「んっ? 一斉にかかってくるんでしょ? いいよ全員まとめて相手になってあげる」
私は笑顔を振りまきながらそう呟くと何故か全員がビビってしまいなかなか襲いかかってきてくれなくなるのでした。