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ペリアの最後

「ペリア!?」


 突如として私の前に現れたペリアがアポロの【強・閃光(ギガ・フレア)】を抑え込む!!


「うわぁぁぁぁ!!!」


 大きな声を発しながら魔法力を全開にしてその閃光全てを1人の身で受けました!


 国一つを滅ぼす程の魔法力をたった一人で受け止める彼女の体は一気に燃焼して行く!!


(まずい!!!)


 そう思った私はすぐさま水の回復魔法を全力で彼女にかけましたが、やっぱり焼け石に水なようでした。


 どんどん焼け焦げて行く彼女の最後の表情はとても満ち溢れたかのような笑顔だったのが切なさを感じさせる。


「ペリアァァ!!」


 私の目の前で灰になって行く彼女を見た瞬間に私の中で何かが弾けた。


(なんでペリアが死ななきゃならないの...? あの子は確かに【眷属】だったけれど、沢山の人を救ってきたんだよね? 今回も国が滅ぶ魔法をその身をていして防いでくれたのに対して、私は()()()()()())


 叫ぶ私を見てアポロはこう言いました。


「ペリアの奴め余計な事を...、しかし殺す手間が省けたな...」


「...はっ?」


 その言葉を聞いた私の体にドス黒い瘴気が走りぬける!


「...お前がペリアを語るな!!」


 彼女との付き合いはすごく短いけれど、彼女のやってきた行為は全て善意の行為でした。


 私を殺そうとしていたのだってきっと【次元龍】をこの世から消し去る事が目的だったのでしょう。


 そう思うと思うほど私の中に汚れたこいつらがいる事に反吐が出てきます。


 そしてそんな奴らの力を借りないと目の前の男にすら敵わない自分に対しても嫌気がさしてくる。


「けど...、1匹ずつちゃんと処理をしないとね」


 私はそう呟いて体の一部を【次元龍】達に明け渡すのでした。

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