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物量

「サン、悪いが今回お前の力は借りない」


「なに? 2人で挑めば依代ごと【次元龍】を潰せるのではないのか?」


 そう聞く炎の魔人に対しアポロはこう答えていた。


「いや、僕はケロナを潰す気は無いよ、彼女には【次元龍】の()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「ほう...、それはまたどうして」


「僕の【趣味】に彼女には協力してもらうつもりなんだよ、ねっ? ケロナ」


 私の名前を呟きながらそんな事を言ってくる彼に私は叫びました!


「ふざけるな!! 私がお前達【大帝の眷属】に協力する事なんてない!」


 そう叫ぶ私を見て彼はこう答える。


「違うよ、【大帝】様は関係ない、言っただろう? これは僕自身の【趣味】だと...、さぁ...合体した【次元龍】の力を見せてくれないか?」


 ゆっくりとそう呟く彼の表情はドス黒い...。


 神々しさ溢れる彼の見た目からこの表情はかなり精神にくるものがあった。


 彼はその後指をパチッと鳴らして私にこう呟いた。


「まあ、良いや、どちらにせよ強制的に使わせてあげるから...」


 彼の指パッチンを引き金に、私の前に炎のゲートが無数に現れる!


「これは...!」


 驚く私に彼はこう呟きました。


「そうさ、お察しの通り【聖典】の力の一つ【魔物生成】、自分よりも下位の存在を作り出す邪法だよ」

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