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【何も求めない医師】③

 〜次の日の朝〜


「では今日もこの薬を飲んでください」


 ペリアにそう言われて素直に薬を飲むミカ。


「ちなみにこの薬はなんなの?」


 と言う私の問いに対し「秘密です」と答えているのが怪しさを増す...。


「まあまあ師匠、何粒か飲んできたけど、ちょっと気分が悪くなる程度で済んでるから大丈夫だよ」


 と言うフォローにならないフォローをしてくる弟子の言葉には心底呆れる。


(それ...、何も大丈夫ではないでしょう!)


 そう言いたい所だが、この依頼は私が受けてミカに押し付けたと言う経緯があるのであまり強くは言えないな...。


 ゴクリと粒状の薬を飲み込む彼女を見た後に「ではもう今日は良いです、数時間後に容体を見にきますので部屋の中でじっとしていたくださいね」と言われるだけだった。


「はっ? それだけ?」


 そう私が聞くとペリアは「それだけですよ」と言い自分の部屋へと戻って行った。


「ちょっと!」


 私が彼女を追いかけてみると、患者さんがまあまあな人数入ってきていました。


「今から仕事なので話は診察後にね...」


 ペリアはそれだけ呟くとおじいちゃんの診察を開始する。


 その間も怪しい動きがないかずっと見張っていましたが、特に怪しい動きは見られませんでした。


 しかも、やっぱり代金を取るのは金持ちやお金のある人からだけな様で、明らかにお金のない人には代金すら要求しないでいる。


(何この子...)


 私はペリアと言う人物に対し、妙な気分を抱いてしまうのでした。

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