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気になる依頼③

「ウッヒョ〜!!」


 医師であるペリアさんはミカの体が健康的か調べ始めたのだが、第一声がそれでした。


「何この体!! こんなの見たことない! 通常時の肌は人間のように柔らかいのに意識すれば石のように硬くできる種族なんていたんだな〜!!」


 その大きな声にミカは答えました。


「そりゃそうよ、私は半分ゴーレム族の血が流れてるんだからさ」


「ゴーレムと人間のハーフ!? こりゃあ珍しい!! 是非実験に付き合ってくれ!!」


 まるで子供のようにはしゃぐペリアの表情は本当に子供のようにさえ見えた。


 私はと言うと彼女達のやり取りなど殆ど気に留めもせずミルシュに餌をやっている。


すると、いきなり私の方にも声がかかった。


「お嬢さんは人間?」


「...人間だよ」


 ちゃんと嘘をつきましたが、ペリアはニヤニヤとした表情でこう呟いてきます。


「ええ〜? 本当かな〜? 青髪の人間なんて私は見たことがないんだけどな〜...」


 ジロジロと私の事を見てくる彼女に私は言いました。


「あまり詮索しないでもらえますか? 私はレベル1の村娘ですよ? そちらのレベル500越えのゴーレム少女の方が興味を惹くでしょ?」


 その言葉を聞いた瞬間にペリアの表情はさらに明るくなる。


「レベル500越え!? 君! それは本当なのか!?」


「ええ、確かに今の私はレベル567だけど...」


「これがすごい!! 是非とも体の方をじっくりと観察させてくれ!」


「わっ! ちょっ! 脱がすな!!」


 ゴンっ!!


「「あっ」」


 私とミカがそう呟いた時にはもう遅く、ミカの放った拳がペリアに当たり、彼女は壁にめり込んでいるのでした。

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