気になる依頼②
「ねぇ、師匠こんな依頼私達が受けるものじゃないって!」
渋々言いながらも着いてくるミカに私は言いました。
「ミカ、言っておくけど高難易度の依頼ばっかり受けてたらギルドを出禁になっちゃうからバランスが大事なんだよ」
「そうなの?」
「ええ、私なんて色んな場所のギルドで出禁くらってるからね」
「師匠...それは笑顔で言うことじゃないよね?」
ジト目で私の事を見てくる彼女の反応を無視して依頼主の場所にやってきました。
依頼内容は【健康的な体の提供で新薬完成】と言うものだ。
ここはミカの体を使えばいいだろう。
彼女の体はとても元気だしこう言う仕事にはうてつけだろう。
そして私たちは【ペリア診療所】にたどり着く。
私達が中に入ってみると長い白い髪を持つ白衣の女性が立っていました。
「あなたが依頼主のペリア=クライガルさんですか?」
という私の言葉を聞いた時に振り向いてくれる。
「ああっ! お客さんかい? どこが悪いんだ? ちょっとお姉さんに見せてごらん」
意外と明るい性格の女性なようでフランクに話しかけてくれるが、私たちは依頼を受けた冒険者だ。
「いえ、依頼の件を受けてきました」
「依頼...? ああ! 健康的な肉体提供ね! ありがとう! 1万ゴールドくらいしか報酬を支払えないけど依頼を受けてくれて!」
彼女はにっこりと笑みを浮かべながら私の方を見てくるのでした。




