表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

244/257

VS【大帝】②

「【理想の殺し方(ピア・マイメイン)】」


 地上から真っ直ぐ伸びてきた氷の柱達が途中で枝分かれしながらこちらに向かってきた!!


 殺意の高い速度で我らの体を串刺しにしようと猛突進してくるのだ!


「【砂鉄の壁】!!」


「【聖騎士の大盾】!!」


 我とエリーゼがいくつかの柱を防いだのだが、やはりそれだけでは足りない!


「【千本手裏剣】!!」


「【ブレイク・サンダー】!!」


 プラルが1000の魔力でできた手裏剣を投げつけ、キィアが破壊力抜群の電撃呪文を唱え。


「【ガイアクラッシュ】!!」


「【ウィンドストーム】!!」


 ミカとミルシュが息のあった魔法攻撃でそれらの後押しをする。


 いくつかの氷が砕け散ったのだが、まだ足りない。


 こちらに迫ってくる無数の氷の枝にレイナが火炎魔法を放つ!


「【私の物語(レイナ・エピソード)】!!」


 閃光の混じった赤き炎の魔術が氷の枝にぶち当たるのだが...!


「嘘でしょ!!」


 彼女は炎を喰らい尽くすかの如く炎の中をくぐり抜けてくる氷の枝達に驚愕していた。


「悪しき氷達よ! 退きなさい! 【私の道(アルフィ・ロード)】!!」


 今度はアルフィの奴が炎熱を放出し氷に差し向ける。


 レイナの魔法は一瞬にして食い尽くされたと言うのに彼女の放った閃光は氷の侵攻を食い止めた。


 殆ど同系統の技だと言うのにも関わらずアルフィが止めれてレイナが止められないと言うことはそれだけの実力差が両者の間にあるのかもしれない。


 しかし...だ。


【大帝】の奴は自身の魔法が止められたと言うのにも関わらず余裕そうな笑みを溢している。


「流石アルフィね...、なかなかやるじゃない」


「お褒めに預かり光栄です【大帝】様」


「そうかたっ苦しい話し方はもうやめましょう、今の貴方は私の配下だった時の【魔女】ではなく、今は人間側の【聖女】なのでしょう?」


「...では改めまして、フリーズ!! 貴方の放つ氷の魔法なんて私の業火で燃やし尽くしてあげるから覚悟しなさい!」


「やってみなさい! この腐れ魔女! 久々に思いっきり喧嘩しましょう!」


 2人のやりとりを見ていた我は正直にこう思った。


(...さっきまでの緊張感を返してくれないか?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ