【武闘家戦士】の限界突破
私がミカに【限界突破】できる事を示唆すると早速ギルドに向かいました。
この前までレベル12だった少女が46になり今では100となって【限界突破】しようと言うのだからギルド職員が全員驚いてしまっている。
(まあ、普通ここまでの経験を得るのに一生かかっても到達できない人が殆どだし仕方ないけどね...)
今まで私達以外で【限界突破】していた人など【眷属】達を除けば数える程しかいません。
「ではミカさんの【限界突破】を行いますのでギルドの奥へといらしてください」
そう言われてギルドの奥へと入っていく彼女を見送った数分後...。
「わわっ!!」
突然ミカの声が聞こえたので私は急いで彼女の声のした部屋に向かいました。
「どうした!?」
私がそう叫ぶとギルドの職員が泡を吹いて倒れているのが見えたので私はため息を吐く。
「ミカ...、あなたもしかして【限界突破】の儀が嫌になったの? ちょっと変な感じがするかもしれないけど我慢してよね」
私がため息を漏らすと彼女は言いました。
「いや違うって...、【限界突破】は終わったんだけど...、なんかもう1段階【限界突破】できるってなったからこの人が倒れちゃってさ...」
「もう一回【限界突破】できる? それってもしかしてレベルがもう200台の大台に乗ったってこと?」
私もその事実には少々びっくりしましたが、確実に特訓の効果が現れ始めているんだなと実感しているのでした。




