忍者と鍛治職人VS【雷帝】⑥
ブロロロ〜!!
エンジン音を高鳴らせながら前に進む3台のカート。
レースが2周目に差し掛かった瞬間から?マークが描かれた箱の様な物がコース中に出現した。
「何これ!? ぶつかるって!!」
ポニーさんは急旋回して躱しましたが、私は目の前に現れたBOXにぶつかってしまいました。
「きゃっ!!」
ぶつかった瞬間にパリン! と言う弾けた音と共に何かが手にありました。
「これは...何?」
蒼くてトゲトゲしい羽の生えた亀の甲羅の様な物がバチバチと電撃を放ちながら手に収まっていたのだ!
「何これぇ!?」
電撃を放ちまくっているので危ないと思った私は思いっきり前にそれを投げつけました。
すると、それは【雷帝】の居場所にまで一瞬で移動し大爆発を巻き起こしたのです!!
「まさか!! 1番のレアアイテムバチバチ甲羅を当てただと!?」
などと叫ぶ彼のカートが一時的にショートした様に止まっていました。
「今なら抜ける!!」
そう叫びながら私とポニーさんは一気に彼の前へと躍り出ました!!
「やった!!」
と喜ぶポニーさんに私は言いました。
「まだ油断してはいけませんよ! まだレースは一周残っているんですから!」
「そうだった!」
私達は置きざりにした【雷帝】の追走に怯えながらも、確実にゴールへと向かっているのでした。




