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【幻夢界】での成果②

 パチクリ。


 我の目の前で2人共に目を覚ます。


「2人とも目覚めたようだな」


 そう呟く我の姿にどこか警戒心を見せる2人。


「ミルシュ」


「ミカ」


 目覚める前までのような我を信じきっていたはずの瞳は鋭く光輝きながら我の事を睨みつけていた。


 そんな様子を見ているとケロナの奴が何か吹き込んだのだと直ぐに理解する。


(ケロナの奴め余計な事を...)


 そう思っていてももう遅い。


「...【次元龍】なんだよね?」


 とミカが呟いてきたのでちゃんとした返事を返した。


「ああ」


 その言葉に過剰反応を示すミルシュ。


「ママを...返して!!」


 急に言葉のトーンが高くなり噛み付いてくる!!


 勿論そんな短調な攻撃になど簡単に対応できる我ではあるのだが、ここは...。


 ガブリ。


 彼女の歯が我の肩を捉える。


 地味な痛みがジンジンと肩に発生するのだが我慢しておく。


 徐々に痛みが増して行き血が滲み出ているのが分かる。


 そこまで我が無抵抗なのを貫くと彼女は不審に思ったのか一度離れた。


「な...なんで攻撃してこないんだ!?」


 そう叫ぶ彼女に我はこう答える。


「今から()()()()()()()()()()()()()


 その言葉を聞いた彼女は「えっ?」と驚くような声を発する。


「記憶の中で見た【次元龍】は破壊の限りを尽くす化け物のはずだったのに...、これは...」


 その時でした。


 パンッ! と言う乾いた手の叩く音が鳴り響きサラの奴が仲裁に入る。


「はいはいそこまで、お姉ちゃんもミルシュちゃんも喧嘩は良くないよ、私達は今から一緒に戦う仲間なんだからね」

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