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意味深な妹の言動

 ジャガイモの皮を剥きながら妹と話し合う。


「何のことかな? 私は貴方のお姉ちゃんだよ」


 笑顔で冷静さを取り繕ってはいるのだが、内心穏やかではない。


 チラッと我の方を見てきたかと思うと調理を続けながら妹はこう話してくる。


「そうかな? 今の貴方はとっても焦っているような気がするよ? 若干呼吸音が上がって嘘をついている人と同じ状態になっているよ」


 なぜそんな事が分かるのかと問い正したいところではあるが、ここで取り乱すのは得策ではない。


 我は一呼吸を置いてからこう返す。


「実はさ〜、ここにくるまでに汗かいちゃって、それでちょっと呼吸が乱れてるのかもね」


「これだけ寒い寒気の中を歩いておいて汗をかくかな? 普通なら逆だよね? 嘘をつくならもうちょっとマシな嘘をついて」


(なんだこいつ? 本当にケロナの知っているサラか?)


 ケロナの記憶から探り出した彼女の印象はただの少女だったはずなのに、目の前にいる少女は記憶の中にある妹とはまるで別人のように見える。


(どう答えを返す?)


「...」


 どう返せば良いのか分からず一旦間を開ける。


 しばらく沈黙の時が続き、彼女の方からこんな事を切り出してきた。


「...もしかしてだけど【次元龍】?」


「...!」


 我は思わずその言葉に反応してしまうのでした。

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