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爆速レベルアップ!②

「はぁ...はぁ...」


 今にも力尽きそうなほどに疲弊している彼女に私は回復魔法をかけてあげました。


「やっと1匹倒せたわね、でも時間がかかりすぎだから次は30分程度で倒そうな」


 私の無茶振りにミカは指を指してくる。


「いやいやいや!! もうちょっと順序ってものがあるよね!! 普通!!」


 そんな事を言ってくる彼女の頭を私は叩きました。


「あのね、敵さんはこちらの状態なんて知ったこっちゃないのよ? それともあなたは毎回敵さんに「今は調子が悪いから今度襲いかかってきてくれない?」 なんて言うつもりなの?」


 私の問いに彼女は黙りこむ。


 私の質問の方が正しくミカの言葉の方が間違っていると彼女自身が認めてしまっているからこその沈黙だ。


 それ以上でもそれ以下でもない。


「はいっ、この話はおしまい、さっさと卵を回収してちょうだい、私はあんたの倒した鳥の解体に入るからね」


 不満そうな表情を浮かべながらも仕事はしてくれるので重宝している。


 ただし、私は彼女の事を仲間だとは思っていない。


 どちらかと言えば手駒のような感じで見ている。


 私がこの世界から脱出するため利用する駒の一つ程度の認識だ。


 後にも先にもこの世界の住民で私が仲間と認めるのはあの4人置いて他にはいないだろう。


 私はそんな事を考えつつも、解体作業を急ぎ夕暮れ時になるまでには解体を終えるのでした。

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