爆速レベルアップ!
私とミカは女性差別の国の国境を超えた町にやってきていました。
そして早速仕事を受けたのですがその内容が...。
〜とある山の中〜
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ミカが絶叫を上げながらBランクの【ライジングガルーダ】に追いかけられている様子を見ながら私は笑っていました。
「おいおい、最強の武闘家になるんじゃなかったのか? まだ1匹も倒せてないじゃないか」
「だって師匠が持ってきた仕事ってDランクの依頼で【ガルーダの卵】の納品じゃん!! なんで本体の巣を攻撃して怒らせた上で全滅させようとしてんですか!!」
そう、私たちは2人とも冒険者ランクが低いのでこうやって強敵と戦わせてミカのレベルをさっさと上げてもらいAランクになって貰わないと困るのです。
「ただ飯ぐらいはごめんだからね、せめて勇者ぐらいの強さにはなって貰わないとこれからの戦いであんた生き残れないよ?」
「...今さらっと勇者ぐらい強くなれって言ったよね!? レベル12の武闘家にそれを言うか!」
「え〜? 大丈夫でしょ? だってあんた半分人間じゃないんだし」
「ぐっ...! それを言われると弱いなぁ...」
そう、一緒に旅をしていて分かった事ですが、彼女は人間とゴーレムのハーフだったのです。
今も【ライジングガルーダ】の電撃をアホ程浴びせられていますが、どうって事なさそうな所を見て見る限り、ゴーレム種の電撃耐性が彼女にも宿っている事はわかりました。
「人間ならこれだけ電撃食らってたらアウトだけど半人半魔なら大丈夫だよね! 今日中にその1匹だけは倒しなさいよ? 私はもう10匹は討伐したからそいつだけでも自力で倒しなさい」
「ぐっ...! 無茶なことばかり言いやがって!」
とかなんとか言いつつも与えられた仕事をどうにかしてやり遂げようとしているので取り敢えず見守る事にするのでした。




