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あなた人間なの?

 結界魔法に転移魔法、そしてアポロ自身の実力。


 それらを総合して見た時に【眷属】だと言う事を加味して考えたとしても彼1人の人生でたどり着ける境地ではない事は容易に想像できてしまう。


 その結果がこの言葉だった。


「あなた()()なの?」


 ただただその言葉のみが頭のから抽出されて口から放出されたのだ。


 その言葉を聞いた彼は微笑を浮かべながら静かに佇む。


「そうだね、僕は人間だよ」


 にわかに信じられないので聞いてみる。


「本当に?」


「本当にだよ」


 彼の呼吸音にズレはなく、本当の事のみを言っているようにしか見えない。


 普通嘘を吐くと多少は呼吸音が乱れるものだ。


 今の彼の言動には全く乱れがなく、そう言った嘘の(たぐい)が一切感じられない。


(こいつ...、本当に人間なのかしら?)


 私の疑り深そうな顔を見た彼はもう一度自己紹介をし始める。


「もう一度名乗っておこうか、僕はアポロ! 由緒正しい貴族の出さ!」


 突然の自己紹介に唖然とするしかない私でしたが、彼は満面の笑みを浮かべながら「ついてきてくれないか?」と呟くのでした。

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