城内探索③
「休日なんてあるの?」
私の出したその答えに彼はこう返しました。
「ああ、僕たち【眷属】は基本的に自分の好きに生きていいんだよ、ただ【大帝】様や直属の【帝王】招集には必ず応じなければならないんだけどね」
(...休日か、本当にあるのだろうか?)
そう思いつつも一度ライファー様に聞いてみる事にしましょう。
〜ライファー様の部屋〜
私が全ての部屋の清掃を終えるとライファー様の場所に戻ってきました。
「ライファー様、頼まれていた部屋の清掃が終わりました」
「ありがとう、ケロナちゃんは仕事が早くて助かるわ〜」
彼女が嬉しそうにそう呟いていたのでこれを機に聞いてみましょう。
「ライファー様、次の休日の日のことなのですが」
「休日? 欲しいの?」
【休日】と言う単語を出した途端に表情が固くなる彼女。
しかし、ここで負けてはなりません。
「はい、是非とも」
「...」
しばらく沈黙していましたが、彼女はこう条件を出してきました。
「分かったわ、日時を教えて頂戴、そしてその日の朝食昼食夕食をちゃんと作りおきしてから出かけること、それだけの事をしてくれるのなら承諾してあげるわ」
ただ食事の作り置きをするだけでいいのであれば何も問題ないだろう。
「分かりました」
結果的に休日を得れた私はアポロに言われた場所に転送して貰うのでした。




