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女性差別の国⑦

「むむむ...、顔よし実力よし...」


 茶髪の少女は私を見るや否や何やら呟き始めました。


「何?」


「ちょっと待って! 今吟味してるから!」


 茶髪の少女はしばらく私を見た後にこう言いました。


「よしっ! 決めた! あんた私の師匠にしてやっても良いぜ!」


「...はぁ?」


 私は思わず首を傾げました。


「師匠? 私が? あなたの?」


「そうさ! 私はミカ! いずれ最強の武闘家になる冒険者さ! 歳は12歳!」


「...弟子なら間に合ってる」


 私はそう吐き捨ててこの場を後にしようとすると、彼女は食い気味に突っかかってきて離してくれません。


「わ〜! わ〜! 悪かった! 私が弟子になってやる!」


(こいつ...、人にものを頼む態度じゃないな...、それに私は頼れる仲間をお荷物だと言い切って1人で【大帝軍(やつら)】と戦う事を決めたんだ、今更仲間なんて作る気はない)


 私は彼女の頭をちょんと押して一気に走り去りました。


「わっ! 逃げるな!! ってか早っ!!」


「じゃあね、もう2度と会う事もないでしょうけど!」


 私はミカと名乗る少女を置き捨てて町の探索に入ります。


(さ〜てと、せめて食事くらいまともなの出してよね、そしたらこんな町すぐにでも出ていってやるんだから)


 そう思いながら町を走り回っていると食事処を見つけたので入ってみることにするのでした。

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