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【フィルア王国】再び

 私達は元きた道を戻り【フィルア王国】領へと足を踏み入れました。


(大丈夫、きっと【フィルア王国】は難民達で溢れ返ってるだけだ...)


 そう思いながら久しぶりに【フィルア王国】の土を踏みしめた次の瞬間!!


 私達を舐めるように見てくる気持ちの悪い視線が降り注ぎました。


 この視線に当てられてるだけで気持ち悪さが募ってきてしまうほどの気色悪さがその領域にはあるのです。


「ミカ...これって...」


「はい、師匠...」


「何この視線...気持ち悪い!」


 私達がその気色悪さに悶えていると、どこからともなく現れた男達に囲まれてしまいました。


「まだ【フィルア王国】に女がいたのか、大人しく俺たちについてきて貰おうか、なぁに【ターランド】の王への供物となるだけだ...、痛いのは一瞬で直ぐに気持ちよくなれるぜ」


 そう言いながら私の手に触れようとしてきたので、反射的に相手の手を振り解きました。


「へっ?」


 と言うアホそうな声を出す彼の顔に1発キックをお見舞いすると、彼は呆気なく倒れてしまう。


「なっ! このあまっ!!」


 そう言いながら数人係で私に襲いかかってきましたが、それら全てを簡単に一蹴した後に言いました。


「あんたらじゃ話にならない、上のやつを出してちょうだい!」

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