【フィルア】大陸
※この作品は【永遠にレベル1のまま成長できないと【勇者パーティ】に笑われ【いらない】宣言までされてしまった最下級職の【村娘】ですがこいつらが勝てない相手を打ちのめしたので私の方が上ですよね?】の後編です。
前編を全部読了した前提で話が進みますのであらかじめご了承ください。
バシャバシャ。
私は途中で向かってくる鮫やクラゲ、イカの魔物を切り裂きながら食料として確保してどんどん進んでいく。
(こいつらは刺身感覚で食えば生でもいけるわね...)
水中では醤油をかけれないのが少し寂しい所ですが、泳ぎながら食料補給できるのは悪くありません。
魔物が現れる度に瞬殺してアイテム袋にぶち込めば時間の浪費もないので素晴らしく順調に旅が進む。
(やっぱり仲間がいない方が旅は楽に進むな)
もしも仲間にがいたのならば、きっとエリーゼ号に乗ってゆっくり進んでいたんだろうなと思うとやっぱり一人で行動した方が楽で早いだろうと言う事には気がついていた。
私は事実を直視しながら確実に大陸へと泳ぎ続ける。
ようやく大陸の影が見えた頃にはかなりの時間が経過していたのか夜になっていた。
「ようやく浜辺に着いたかと思えばもう夜か...」
私は浜辺に泊まるのは正直嫌だったので取り敢えず適当に水辺を探すと、程よい大きさの湖があったのでそこの横で暖を取る。
「流石に冷えた、今日はじっくり体を温めて明日の朝度立つとしよう」
私はそう言いながら今日取ったばかりの海の幸を熱し始めるのでした。