表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

No.1 望んでいたモノ

3作目です。(1作目のことは忘れましたが)

当分の間は週4更新でやっていくつもりです。


少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいのですが。

ちなみに3人称視点です。

チャイムとともに金曜の授業が終わり、彼ーー渡辺蓮は、いつもより少し軽やかに帰り道を歩いていた。

今日は特別何かがあるわけではないが、それでもやはり金曜というのは嬉しいものなのだろう。

そのまま歩を進め、10分と少し歩いてから、白を基盤とした美しい外見のホテルの前で止まった。

ここが今の蓮の家だ。

蓮は、そのままホテルの中にゆっくりと入っていった。



エレベーターを上り、301と書かれた部屋に入っていく。玄関でカバンを下ろし、中を確認して蓮は国語の教科書がないことに気づく。そのことに少し嫌そうな表情を見せつつも、なぜか少し楽しそうにしているようにも見える。

鞄の中身を床に下ろし、軽くなった鞄を持って蓮は学校に向かう。




「こんにちはー。忘れ物したんで入って良いですかー?」


学校に着くと、まずは許可を取るために事務員のおじさんに声をかける。2人の中は割りと良く、気軽に声をかけられる程度の関係ではあるようだ。


「おう、良いぞ。あんまり長居すんなよー」


「あざーす」


4、50代ほどのイケメンなおじさんが返事を返し、礼をしつつ蓮は校舎の中に入っていく。




教室に入ると、俗に陽キャと呼ばれる学年カーストトップグループたちの姿があった。

どうやら蓮はそのグループの面々に苦手意識があるらしく、露骨に顔をしかめつつ目線を逸らす。

蓮は話をしたくなさそうであったが、少しして陽キャたちの一人、赤月麗華から声が飛ぶ。


「アンタなんでこんなところにいるのよ」


「忘れ物をしただけだよ」


質問に対して、蓮はなるべく話が続かないような答えを選んで回答する。

ここまでそっけないとは、よっぽど会話を交わしたくないようだ。


「ふーん、まあ良いけど。早く出てってよね」


「赤月さん、その言い方はどうなのかな」


優等生のような優しくも格好良い顔立ちをした青年が、赤月を嗜める。

その青年、天城はこのグループで唯一の男性だが、あまり恋愛関係が絡み合うことはないように見える。


(はぁ……結局どっちも苦手なタイプなんだよなぁ。正直あんま関わりたくないし…)


赤髪の女性、赤月麗華はきつめの性格である。普通にやっていくにあたって人間関係があまりうまくいくとは思えないが、そこはグループのリーダー的存在である天城刀哉がうまく支えている。

他の二人、まさにヒロイン的存在ともいえる白崎結衣子や、実は裏からうまくグループを纏めている狂木ミカもうまく噛み合いっていて、なかなか仲の良いグループと言えるのではないだろうか。

逆に、一人抜けるだけで危ういとも言えるが。



蓮は、話をしたくなさそうにしていたにしては長い時間をかけて教科書をバッグにしまい、少し気落ちした様子で教室から去ろうとした。

その瞬間、教室全体に金色に光る文様のようなものが現れる。


「な、なんだこれは?」


驚きの声とともに、天城、そして一瞬ののちにグループの他の3人も光に包まれてその場から消える。

その直後、驚き、喜び、不安などといったものが混ざり合ったような複雑な表情を浮かべつつ、

蓮も光に包まれて、その場から姿を消したーー




リアルゲーム(2作目)の方の更新は気が向いたらやっていくつもりです。

こっちのストックに余裕が出たら早めに出すかもしれません。



あ、今日だけは2話投稿します。

特に意味はありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ