ぬるるるんっ
ブルレもきれいになったところで芋掘りに戻ったほうがいいかと思ってエンナの横に戻ったけど、雨を降らせたので充分に働いたとみなされたらしい。
HPも全回復してるし不調もないんだけど世界食いの相手をして直後に雨を降らせるなんて疲れてるでしょとお目付け役にブルレを付けられ、区画横の簡易的な屋根がある荷物置き場らしきとこに運ばれた。
木箱の上に置かれたので素直に座っておく。
「みんなずぶ濡れで作業してる」
「まぁもともと雨の日に作業することが多いらしいからな。ここに来る奴らは濡れることには慣れてるらしいからな」
「雨が降った翌日じゃなくて?」
「雨と雨の間の頃合いを見てこの日は晴れるかもって決めても、いざ当日になったら土砂降りなんてよくあることだからな。俺が前回ここに来たときはちょっとした手入れだったから、今日より少人数だったしその時も晴れてたけどな」
この街にきてまだ2ヶ月、なんだっけ。
ぜんぜんそうは見えないんだけど。
「お、あそこらへん芋掘りだしたぞ」
「どこー?」
ブルレの指の先をたどった先にいた人が葉も実も取り除いた蔓を引っ張ってる。
何回か試し引きして、大丈夫と確信したのか蔓を持ったまま歩き出した。
ぬるるんっ
「……………なんか、思っていたのとはちょっと違う抜け方だ」
俺が幼稚園の時にやったサツマイモ掘りみたいなの想像してたんだけど、雨が降ったからとかいう理由もあるだろうけど、ぜんぜん土が動いてない。
土から出たばっかりのはずのダッタ芋は前に聞いていた通りにうっすら緑がかった茶色で、汚れているようには見えない。
「芋掘りって、もっとこう……………」
「お、おぉ、俺もちょっと思ってたのと違うわ……………」
予想外の光景にブルレと言葉をなくしてるうちにどんどんダッタ芋が引っこ抜かれていく。
ぬるるんっ
ぬるるんっ
ぬるるるんっ
実際に音が聞こえてるわけではないのだけど、あまりに土の欠片一つ出さずに次々にぬるぬると収穫されていくのでちょっと感触が気になってきた。
「あれ、どんな感じなんだろう」
「な、すっごい簡単に抜いてるよな……………気にしてるわりに動こうとはしないのな」
「気になりはするけど動くのめんどくさいし……………ブルレはいかないの?」
「いちおうおチビの護衛だからなー。まぁまた3カ月後にでも試せばいいさ」
「そっかー」
ぬるるるんっ




