大人の片想い
25 大人の片想い
2020.12.16
作品の説明書き
この短編はわけあり短編です。
まだこちらに掲載できない かみさまの手 かみさまの味①という長編があって、そちらの番外編。
暎万ちゃんが社会人一年生で、この短編に出てくる人は暎万ちゃんの上司と、別の課の先輩の女性です。
本編を読まなくても、短編として単独で読めるかと思っております。
お楽しみいただけましたら幸いです。
2020.12.16
汪海妹
仕事帰りに桃さんと飲んでると、机の上の携帯が鳴る。なんとなく見ないでもわかったけど、画面を見てやっぱりそうだった。えりだった。
「はい」
「今、どこ?」
店の名前を言った。会社の近くの居酒屋。みんなの行きつけ。うちの会社のやつならみんなわかるだろう。しばらくすると、えりが店に入って来る。キョロキョロした後にズカズカ奥に向かって来る。
「なんかえりさんには場違いですね。この店」
桃がそういうと、カウンター越しに聞いてた店の店主が怒った。
「失礼なこと言うなよ」
「そうだ。桃。それに別にえりは場違いなんかじゃないぞ」
わりと常連だ。確かに、外見からいくとこの店は場違いな感じが否めないが、えりの中身は親父だ。日本酒や焼酎の方が好きなんだ。こいつ。
難しい顔してズンズン進んできたえりは、片手で俺の腕掴むと、
「桃さん、ごめん。借りる」
「あいよ」
俺を素通りして桃にそう言うと、今度は親父さんの方を見る。
「また今度ゆっくり来るから」
「ああ、またね。えりちゃん」
そして、俺の腕を引きずると無理やり立たせて連れて行く。
「おい、勘定……」
というか、今のやり取りの中で、本来はまず俺に断りを入れるべきなんじゃ。
「ああ、明日でいいですよ。ボス」
桃さんのその一言でその場はまとまってしまい、反論する暇もなくやっぱり俺は店の外まで引きずり出されてしまった。
「自分で歩くから、はなせよ」
えりはそう言われてキョトンと俺を見ると、
「ああ、ごめん」
そう言ってパッと腕を離した。
「もう、ほんっとお前、乱暴」
「美女に乱暴にされてるうちが花だって。男も」
毎度のことだが、まずじっとえりの顔を見る。
「自分で自分のこと美女って言って、恥ずかしくないの?」
「事実だし、でも、事実だけど、この歳なると誰も恐れ多くて言ってくれないし。なんというか、裏に暗い目的でもなければさ」
つい聞いてしまった。人間は好奇心の動物ですから。
「その、暗い目的ってなに?」
「そんなん聞いてどうすんの?」
「……」
「つうか、君もいい大人でしょ?わざわざ聞かなきゃわからない?」
煙に巻かれてしまった。そして、ほら行くよと促されて歩き出す。
「どこ行くの?」
「もう少し静かに話せるとこよ」
「なんで?」
聞いたら呆れられた。
「自分から頼んどいてなんなのよ。全く」
言われてしまった。
「どうせ気になってるだろうって気を利かせて、明日ではなく今日、聞いたばかりの話をだな」
「ああ、はいはい。ごめんなさい」
えり、頼まれてすぐに話、聞いてくれたんだ。
「ごめんなさいじゃなくて……」
「ありがとう」
こいつは、いいやつ。女の割にガサツだけど、人のために一生懸命になれるやつ。同期で入社した時からの付き合いで、何度も助けられてきた。
自分の周りの人間の中で、幸せになってほしい人のうちの一人です。
昼はカフェなんだけど、夜になると酒を出す店の隅っこに座った。
「結論から言うと」
「結論から言うと?」
「ええっと……」
ねえんじゃん。結論。
「なんでもいいから話せよ。なにが原因で落ち込んでたの?暎万」
「それは、やっぱり、あれよ」
「あれって?」
「色恋沙汰。つうか、失恋?」
暎万が、失恋か……。
「まぁ、そういうことなのかなとは思ってたけどな」
男の上司だと聞きづらい内容だった。やっぱし。あの暎万が会社で泣くなんて、只事じゃないとは思ってた。それにここんとこ、魂抜き取られたお化けみたいなってたし。
「あんたが、自分で聞けばよかったのに」
「いや、俺には話さんだろ」
「今がチャンスじゃない」
耳がおかしくなったのかと思った。
「なに?なにがチャンスだって?」
「角田、暎万のこと部下以上に思ってるでしょ?」
お店のカウンターの向こうでお酒入れた冷蔵庫が青く光ってる。えりがじっと俺のことを見ている。しばらくただ二人で黙ったままで見つめあった後に、俺は長い長〜いため息をついた。
「角田の及び腰になる気持ちもわかるけどさ。思い切っていっちゃいなよ」
「……」
「暎万には、あんたみたいな大人の男の方がいいと思うんだけどな」
「えり……」
「なに?」
「世の中にはさ、言葉にしないほうがいいこともある」
「ん?」
無邪気な顔を見る。実年齢よりもはっちゃけてる分、こいつは若く見える。悪気のない顔。
「ありえないから。もう2度と口にするな」
「なんで?」
この女は、あれだ。ガサツなんだ。だから、きちんと説明しないと。察するという機能が欠けているので。
「そういうのじゃないんだよ。俺の暎万への気持ちは」
「じゃあ、どういう気持ちなの?」
「上司が部下を心配する気持ち」
「いや、それは、嘘だ!」
うん。そうだ。それは嘘だ。嘘だけど……。
「じゃあ、百歩譲って、あれだ、年上の人間として年下の後輩をいたわる気持ちだ」
「年上の男として年下の女を守りたい気持ち」
なんだかなぁ、もう。
「文学性のかけらもねえ、表現だな。お前が言い表すと全てが演歌になるわ」
「なに?演歌、バカにするな。演歌」
本気で腹が立ってきた。
「他の女だったらいいけど、暎万とのことでぐだぐだいうな」
「それだけ、特別なんだね」
「特別もなにも」
「わかる」
ふいっとえりはそう言うと、グラスを持ち上げて酒を飲んだ。
「暎万は綺麗すぎるんだよ。純粋すぎ。眩しいわ〜」
「……」
えりは突然、真面目な顔をして、真面目な声で言った。
「でも、ふざけてるんじゃなくて、本気で応援したいと思ってるんだけど。角田も暎万もわたしにとっては大切な人だからさ。絶対、だめ?」
もう一度長いため息が出た。
「あんた、離婚してからずっと、女の人避けてるじゃん。久しぶりじゃない。自分から女の人に関わろうとしてるの。本気で、ほっとけないんでしょ?」
ガサツなんだけど、鋭かったりもする。ま、一から百までガサツなだけの女なら、ファッション誌の編集長なんて勤められるわけもなく、それはわかってはいるけれど。
「そうやって言葉にされるだけで、汚らわしいって思うよ。自分のこと」
「なんで?」
「年齢が若いからってだけじゃない。暎万は特別に純粋だろ?しかも、出会った時から上司と部下」
「うん」
ため息が出た。
「汚らわしい」
「角田は別に汚くなんてないじゃない」
えりが悲しそうな顔をした。その顔を見ながら自分のうちに広がるどうしようもない、寒ざむとしたものを感じる。そして、一筋のぴんと張った切なさ。
「なんでだろうなぁ」
グラスの中でソーダの泡が絶え間なく金色の液体の中を上へ上へとのぼっていくのを見る。
「女に捨てられる経験ってすっごい特殊でさ。それも、付き合っていてとは違うんだよ。結婚してて捨てられるのってさ。だって、結婚って契約じゃない。固い約束」
「うん」
「自分は汚いとも思うようになるさ。暎万みたいな子と比べたらなおさら」
女はもう、正直いいなぁ。懲りた。軽い気持ちでどうこうならいいのだろう。にっちもさっちもいかなくなるようなものはもう要らない。
「その、それは完全に失恋だったわけ?もう、うまくはいかないの?」
俺はえりに聞いてみた。
「なに?応援する気?」
「幸せになって欲しいじゃない。好きな子には」
そう。伝えることもない。形にすることなんてない。ただ、幸せになって欲しい。それが大人の片想いってやつだ。
「自分に恋愛は無理だ。もう、一生恋愛しないって言ってたわ」
「そうか……」
えりはまだ煮え切らないと言った顔でこっちを見ている。俺は話題を換えることにした。
「そんな事より、あれだ。お前も少しは自分の心配をしろ」
「はぁ?」
なぜか、キレる。
「なんでわたしがあんたに心配されなきゃならないわけ」
「それこそ、そっくり同じ言葉をお前に返すわ」
怒りを通り越して笑える。こいつ、人にはこんなにお節介焼いといて、どうして自分が言われるとキレるのか。キレたいのはこっちだ。
「わたしは、もう、そういうのはいいから」
「なんで?」
えりは、少し酔っ払った顔で膨れた。
「なんでか知んないけど、わたしの恋は始まる時は順調なのに、その後うまくいったことがない」
「うん」
「今度こそと思う元気がもうないわ」
「なんでか教えてやろうか」
えりがパッとこっちを見て、その後、じとっとこっちを見る。
「なんだ。その疑わしい目は」
「角田にわたしが長年考えてもわからなかったことがわかるとは思えない」
「一つ、言っといてやろう」
「なによ」
「恋がうまくいかないと嘆く女は大体」
「大体?」
「女にしか意見を求めていない」
「……」
えりの顔が固まった。
「図星だろ?」
「当たってはいないけど、特別その先を聞いてあげるわよ。それで、何が言いたいわけ?」
「女友達というのは大体ズバリと核心をついたことは言わない。優しいからな。でなければ、男心がわかっていないかのどっちかだ。相手が男なのに、女の意見聞いてばかりだからうまくいかない。当たり前だ」
若干、えりの酔いが覚めてきている、そして、イライラしてるし。別にいいや。さっきのお返しだ。
「お前はギャップがありすぎんだよ」
「……」
「そのギャップがいい方へのギャップならいんだけどな。バリバリ仕事してるのに、か弱い一面があるとかさ」
「……」
「お前の場合は……。いてっ」
「もう言わんでいい。馬鹿角田」
ひらひら手を振って、ウェイター呼ぶともう一杯頼みやがった。
「ムカつく。ムカつく。ムカつく」
「やけ酒すんなよ」
ちょっと言い過ぎたかなと反省する。
「好きでこんな性格に生まれたわけじゃないわよ」
「別に性格は直さなくてもいいけどさ。なんでもかんでもマシンガンみたいにばばばば言うのはやめろよ」
えりがこっち向いた。
「誰にでも言ってるわけじゃないもん」
「俺も含めて言わないように気をつけてないと、いざって時に我とは知らず出るもんなんだよ」
「……」
「男は意外と繊細な生き物なんだぞ」
「わたしはゴキブリ並みに生命力のある男じゃないと無理」
おいおい、ゴキブリって……。こういうとこからして引くわ。
「そんで、お前はそのゴキブリに笑いながらアースジェット振りかけてんだよ。無意識に」
こっち向いた。少し泣きそうな顔で。
「ええっ?」
「そのくらい気づかないうちに痛めつけてるんだよ。お前は」
怒るのを通り過ぎて、お通夜のような顔になったね。
「諦めていたけど、本格的に諦める。仕事に生きる……」
そして、さっきまでの勢いと打って変わってチビリチビリと酒を飲む。
「少しだけ、反省して気をつけたら?それで、ゴキブリ並みに生命力のある男探せばいいじゃん」
「どこにいるのよ。そんな男」
「さぁ、どこだろうな」
次の日も仕事だというのに、結局えりは飲み過ぎて、タクシーで遠回りして送るはめになった。マンションの前で一旦タクシー止めて、えりに肩貸してエレベーターに乗る。
「かくたぁ、幸せになりなよ〜」
「うん。そうだな」
「あ、ていうか、幸せになろ〜」
ふと幸せそうに酔っ払っているえりを見る。
「あんただけ幸せになってもね。わたしも幸せにならないと」
「うん。そうだな。幸せになろうな」
酔っ払いのたわごとを聞きながら、一人で歩けるとぐずるのを適当にあしらって玄関まで運ぶと、ドアを開けて押し込んだ。
「じゃあな」
ドアが閉まりぎわ、玄関に寝っ転がってるえりが見える。あのまま寝てしまうかも。
一瞬躊躇した。
でも、真冬というわけでもないし、家の中だ。凍死することもない。そう思って、背中を向けた。
自分は臆病になったと思う。大人になったというか、年をとった。こう言うとちょっと嫌な響きだから、年を重ねたと言い換えておこう。それとついでに臆病になったと言うのも言い換えよう。慎重になった。違うな。そうだな。何でもかんでも食わなくなった。これも、まだいけてない。そうじゃないんだ。そうじゃない。
始まらないことのほうにより、意味を覚えることもある。
全てのものが実を結ぶわけじゃない。結んだ実を失うこともあるわけで。
だから、結びつかない物のほうにより意味を覚える。
暎万が失恋か……。
初めて会った時のことを思い出す。
学生バイト。最初は一カ月もつかな、こいつ、と思った。暎万の両親は、母親はもう辞めて結構経つけど、2人共販売や制作の間では有名人で、そんな伝手もあって来てるバイトだから無下にもできない。めんどくさいお嬢さんを抱え込んでしまったなと内心辟易していた。
だけど、暎万は意外と働いた。役に立った。普通の女の子なのに馬車馬のように働いた。それもこれも美味いものを食べるためらしく。食べ物のためなら、馬車馬も真っ青のやる気が出るらしい。
女の子というより、部活の後輩みたいだった。自分は学生時代野球やってたけど、そこに入ってきたひ弱な野球経験ゼロの一年生。もちろん頼りになんてしてなかった。だけど、いつのまにか自分達にしっくりと馴染んでいて……。相手チームのバッターがかきんと打って、ああ、打っちまったなぁとボールが飛んでく方を一瞬ぽけっと見て、ふと思い出す。いや、そっちの方向は暎万じゃねえか。暎万にボールは取れねえ。
慌てて、振り向いて、暎万の方向かって走り出す。でも、間に合わない。
するとおっかなびっくり空に向かって手を伸ばしてふらふら前後左右に動いてた暎万が、地面にすとんと落ちるボールと一緒に目をぎゅっとつぶって転ぶ。
転んだけれど、ボールはちゃんと握ってて落としてなかった。
もちろん、全部が長い例えで俺たちが一緒にしてたのは仕事で、野球ではない。だけど、暎万の存在は、まさにこんな感じだった。年を取ってしまった人間にはない必死さがあって、そして、初々しさがあった。見ている周りの人間の心を明るくした。本人が気が付かないうちに。
本当に長い間、忘れていた自分の中にある純粋な気持ち。それを思い出すことができた。それはあの頃の自分にとって、必要で、そして大切なステップだった。そう、過程。大人がするようなものではない、恋愛未満の出来事。少年の頃に戻るような、もっと優しい経験。
夕方、帰り道、綺麗な夕焼けを見ながら満たされていたような気持ちで、もう一度生きることができたらどんなにいいだろう?まだ可能だろうか?まだ自分の感性は、完全には死滅してない?
若い人にはこんな気持ちはわからないと思う。学生時代のときみたいな純粋な気持ちに戻れるということが、どれほど傷ついたり疲れた心を癒すのかということを。
そういう意味で暎万は自分にとって特別な人だった。
手に入れたいというのとはちょっと違って、枯れずに咲いてほしい花のような人。花を散らすような風が吹いたら盾になってやりたい。でも、それはあくまで本人が気づかない範囲で。そして、上司として。
えりは何か勘違いをしている。そして、お節介すぎる。あいつは。
少し時間が戻る。
バタンとドアが閉まる。誰もいない家の中で冷たい玄関の床に横たわりながら、独り言を言う。
「ばか角田……」
何がマシンガンみたいだ。お前だって十分マシンガンなみに人のこと傷つけてるてんだよ。
酔っ払っていなければ冷たいだろう家の床に寝っ転がりながら、自分の家の天井をしばらく眺める。どうしてお酒を飲むと人はだらしなくなるんだろうな。普段は忘れている寂しい気持ちがわきあがってくる。
「よいしょっと」
でも、わたしは知ってる。立ち上がりキッチンに向かいながら思う。わたしはどこまでだらしなくなっても、ハメを外せない女。全くもって呪わしい。
「なーにがか弱いだ。悪かったな。か弱くなくて」
冷蔵庫からミネラルウオーター出して飲んだ。水を飲んでいたら、少しすっきりした。
それにしても、暎万も角田もどっちにもありえないと言われたわ。うまくいかないものだ。
「人の気も知らないで」
ぐじぐじ考えるのはやめだ。やめだ。わたしらしくもない。さっさとシャワー浴びて寝よう。明日も仕事だ。
伝えることもない。形にすることなんてない。ただ、幸せになって欲しい。それが大人の片想いってやつだ。
更に時間を少し戻す。
ばたばたと出てった2人の後ろ姿見ながら、主人が桃さんに言う。
「あの2人はいい加減どうにかなんないの?」
「ああ……」
桃さんは、お猪口に残ったお酒をちびりちびりとあけてからやっと口を開いた。
「周りはみんなそう思ってんですけどね」
「えりちゃんは角田君が好きなんだろ?」
「どうなんですかね?ただ、ほっとけないんでしょうね」
「えりちゃん、いい子だからなあ。なんでだめなの?角田君のほうは。気づいてないってわけでもあるまいに。子供じゃないんだし」
「自分には資格がないって思っちゃってるんじゃないですか?一度失敗しちゃってるし」
主人は、鍋から立ち昇る湯気の向こうでため息をついた。
「なかなかうまくいかないねぇ」
「そうですね」
「もう一本いく?」
「ああ、すみません」
「これは店のおごりね」
桃さんは笑った。
「じゃあ、親父さんも付き合ってくださいよ」
「しょうがねえな」
夜が更けていく。
***
おことわり
文中に出てくるアースジェットは、
調べたら害虫駆除剤で、ゴキ専用ではなかった。
ゴキジェットというのがあった。
でも、自分にとってはアースジェットがよくて……。
この短編は、
お前は男というゴキブリに笑いながらアースジェットふりかけてる
という一文から思いついた話なので。
すみません……。間違ってるがこのままにさせてください。
汪海妹
あとがき
そもそも、なぜこの短編集を作ったのか。
ただひたすらに、私の中から外に出たいエピソードがいくつかあって、それが長編に組み込めないような半端な物だったからです。
尚且つそれは、ただひたすらの登場人物達の幸せなシーンの断片でした。
作品を書くにあたって、それぞれの話にテーマがいると思ってまして、だから、浮かんできてしまっても、とりとめのない場面をどうしようもできないなと思って、それで書き始めたのがこの短編集です。
ただひたすらに少しでも、作品に出てきたみんなと一緒にいたかった。
そこまでリアルで寂しい人間なわけでもないんですが、ただひたすらの、自分が書いた人物達への愛着なのだと思います。
(一体何回、ひたすらを使うつもりなのかちょっとしつこいな)
短編と長編の違いがよくわからないうちに始めたこの創作活動から、最終的に暎万ちゃんとひろ君と春樹君が生まれました。
いつのまにか、この即興劇がそれなりに重要な役割を果たすことになりました。
いつのまにか25作を連ねたこの本も年を越すのに合わせて一旦閉じます。
新年はまた別の本でお会いしましょう。
お付き合いいただけましたら幸いです。
2020.12.31
汪海妹




