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最果てのロイコクロリディウム 

作者: きなこもち

ロイコクロリディウムってかわいいですよね!!

僕は思いませんけど。

 皆さんはロイコクロリディウムをご存じだろうか。ロイコクロリディウムは寄生虫で、カタツムリの触角に寄生しイモムシのように擬態する。鳥がこれを捕食し体内で卵を産み、さらに糞と共に卵が排出され、これをカタツムリが食べることで再び侵入する。世にも奇妙で恐ろしい存在である。

(こ、ここは・・・)

 彼の名前は輪島優、少し前までは普通の専門学生として何の変哲もない生活を送っていた、しかしひょんなことから異世界に鯖の味噌煮缶として転生した。そして今彼は鯖の味噌煮缶としての生を終え再び転生したのだ、そうロイコクロリディウムとして。

(ここは何処なんだろう、周りも見えないし・・・でも、なんとなくわかる行かなくちゃ。)

 輪島はロイコクロリディウムの本能に従いカタツムリの中を進んでいく。輪島自身の意識はある、しかしそれを抑え込むほどの本能が輪島の体を動かしているのだ。

(僕は今どうなっているんだろう・・・体の感覚も・・・すべてがわからない。)

 しばらくしてカタツムリの触角までたどり着いた。輪島は毒々しい色になり、カタツムリの触覚をイモムシに擬態させている。触角の中に入ってからは本能のせいで動くこともできず長い時間がすぎた。そして本能より新たな命令が発せられた、そう産卵の時だ。輪島の三度目の人生に終わりを告げるときが来たのだ。

4作目です!!

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