冬李は、中二病ノートを手に入れた!
「失礼します~。」
と、異常に長い車に乗り込む。中はやっぱり長いソファ。
「早く早く。遅刻しちゃいますよ?」
急かすな急かすな。
じゃあこの端っこの席に、っと。
「うびっ!?」
死んだかと思った。高校入学どんだけソファ深いんだよ。
「そんな端っこでいいんすか?じゃあ私はここで。」
何故にど真ん中。いや、いいよ? いいけども。私の入学式だよね? ちょっとは自重しろよ。
「着きましたね。」
「うん。そだね。」
普通に5分位で着いたわ。もっと遠いと思ってた。
来ましたな。私立時雨女子高校。でかい。そこそこ頭いいみたいだけど、私でも入れました。
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で、入学式も終わり、クラスではわいわいきゃっきゃなってるのですが…。
見事にぼっち。
えぇ。そんな自分から話しにいくタイプでも無いですけど。けれども! 誰か話しかけてあげてよぉ。可哀想じゃないですか。
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…という事で。
誰とも遊ぶ約束をしないで帰還しました。つら。
ぐずぐずしてもしょうがないので、部屋の片付けでもしますかね。
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「あぁ、ぐぎぃ。」
痛い痛い。
というのも、なんと私、中二病ノートを掘り返してしまいまして。中を拝見しているわけで。
「水属性。。。」
うん。強そうだね。この『時を止める』って、水属性なのか? なになに。『時間を凍らせるため水属性である。』
分かるよ。時を止めたかったんだよね。考えてる時も『ん?これ水属性じゃなくね?』って思っちゃったんだよね。でも設定に無理矢理感が半端ないなぁ、おい。
「フリーズ・タイム!」
意外と格好いいかも。これで時間止めれたら格好いい。
「あ、コーラないや。」
持ってこよ。
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というわけで、1階に来ますた。
「お兄ちゃん?どしたの?」
お茶飲みながら固まるってかなり重症。
「あのー?お兄さーん。無視ですか?」
まさか。本当に時間が止まったとかそういう感じ!?
本当っぽい。待って、これどうやって戻すんだ?