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現在5
――ザーザー。
雨音がなにかにぶつかる、その大合唱で起こされた朝。
気分はいつも通り最悪だ。
昨日があれば、明日もある。
明日は、当然のように来る。
将来のことを否応なしに考えてしまう朝は
ひどく憂鬱だ。
「...ふぁ」
眠い目を擦り、階段を降りる。
テーブルにつくと、相変わらずのパンと弁当と
母の文字の「いってきます」。
それにこたえるように、僕は両手を合わせた。
「いただきます」
もぐもぐと出されたパンを頬張る。
時計は7時20分をさしていた。
「...ごちそうさまでした。」
弁当を持って、自分の部屋に向かう。
かばんに弁当を入れ、また下に。
歯磨き、顔あらい、etc
玄関の鍵を閉め、開かないことを確認。
持っていた傘を広げて。
親友が待つであろう道に向かうのだった。