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ふっ、と目をさますと、教室には誰もいなかった。

眩しい橙色の夕日が教室を照らしていただけだった。


あのあと、どうやら寝てしまったらしい。


「よくバレなかったな...」


僕が寝たのは六時間目の授業である

LHR(ロングホームルーム)」という名の

お遊びの時間。


「LHR」の時間に普通の帰りのHRもやってしまう

ので、僕はそのおかげで助かったのかもしれない。


はぁ、っと、一人で安堵とも不安とも呼べる

ため息をはいた。


途端にガラガラガラと、教室の扉が開いた。


「おー、やっと起きたかよ、涼」


そこにいたのは、僕を下の名前で呼ぶ親友の姿。

自販機に行っていたのだろう、大好物のイチゴオレを

片手で鷲掴みしていた。


僕はその親友の言葉に、苦笑いで返した。


「ごめん。あれ、今...」

「5時半。そんな経ってねえから安心しろ」


「俺も数学のプリントの提出あったし」と、親友は

かばんを取りだした。


「お前も起きたことだし、帰るか」


ニッと笑った親友が、夕日に見えて

僕は彼にわからないように、少し目をつぶった。



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