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プロローグ
「まーしゃと」
とても聞きなれた声が脳内に響く。俺はそんな声を聞き流し、机の隅に置いたであろう黒縁の眼鏡を探す。まだ意識がぼんやりしているが目の前にいた如月 千尋に声を荒げずにはいられなかった。
「何度言ったら分かる。俺の名前は聖斗だといつも言っているだろ」
幸いクラスにはほとんど人も残っておらず俺が冷たい目で見られることは無かったが、相変わらずこの童顔には腹が立つ。そんな事に耳もくれず千尋は無邪気な笑顔で言った。
「部室行こっ」
僕は半場呆れながらも追いかけるのだった。そうして僕らの至福の部屋へ向かうのだった。




