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WITH A FIGHT!  作者: 藍野シント
入隊編
8/22

出会い

たのしんでくんさい

あの日から2年経った。

つまり402年になった。

これで俺も18歳である。全員の徴兵は20歳からだが、ヤル気があるな、18歳で軍に入れる。

俺は2年間デリスさんの下で必死に修行していた。そして、俺は今日、クリアネル軍イティディア支部への入隊を試みる。


☆★☆★☆★☆★☆★

俺はイティディア支部のある街に来た。背中には、花に買ってもらったヴォルグソードを背負っている。竹刀などは、修行の過程で600本は折っただろう。つまり、相当な修行であった。だから自分の実力に少々の自信がある。

支部基地の前まで来た。

ここから始まるんだ

俺は小さくガッツポーズをしながら、基地の門をくぐる。真ん前に基地の建物。司令室というらしい。裏には訓練施設がある。これはパンフレットで確認済みだ。でも、パンフレットに載っていないことがある。それは煙臭いのだ。俺的にはあまり煙の匂いとか、モワモワしてる感じが、苦手である。しかしそんな事を考えていても仕方が無い。

俺は緊張気味にドアを開けた。

「うーす!!!!」

馬鹿でかい声が聞こえた。

声の主は強面のおっさんであった。それに、おっさんに続いて他の人達も、挨拶してくるし。なんか恥ずかしい。

「入隊希望者・・・かな?」

奥の扉から恰好いいとしか言いようのない、体つき、顔つきをした男が出て来た。肩には俺の体重ぐらいするんじゃないかと思うぐらいの、大剣を背負っている。髭を生やし、キリッとした顔つきなので、正直言ってめちゃくちゃ怖い。

「入隊希望者?」

俺はヒイッと声を漏らしそうなのを堪え、言う。

「・・・はい。そうです」

男は何度か頷くと、言う。

「俺の名前は倉嶋アギトだ。ここの支部長をしている。

ヨロシク頼む」

アギトさんはニコッと笑いながら言った。しかしその笑いは、俺にとって恐怖の対象でしかない。

「ヨロシクお願いします。

俺は大鉈です。カミヤと呼んでくだされば幸いです。」

しまった。これはいきなり言い過ぎた。呼び名を自分から言うのは、アウトっぽいぞ。

「カミヤ君か。ヨロシク。

じゃあ、入隊試験すっか?」

俺はキョトンとした。いや、するしかなかった。入隊試験?そんなものがあったのか?

無論、受からない訳ではない。というか、どちらかと言うと受かるだろう。しかしいきなり俺実力を見せつけなきゃいけないのか?

「・・・・・はい。」

「よし!

じゃあ、ユミー!入隊試験の監督お願い!」

ユミと言われ決して若くはない女性が出て来た。

「いっつも、あたし任せね。」

ユミさんに睨まれ、アギトさんは肩をすくめる。

ユミさんすげー!

「お二人さん!でて来てー!」

そう言われ、俺と同じ位の男女がヒョイっと出て来た。

「君たちが今年の希望者かー。

ヒョロッコイのが多いねー。期待しとくよ!」

ヒョロッコイ・・・

決して俺はムキムキとは言えん。しかしヒョロッコイとは・・・

「自己紹介してください。

あっ。あたしは真鍋裕美。ユミって呼んでね。」

なんかこの人テンションが違うな。踊りながら自己紹介してる。

「俺はカミヤってんだ!」

俺は元気に、挨拶した。元気に!

印象を良くするためとかじゃないんだからっ!

「私は黛瑠奈(まゆずみ るな)です。」

黛瑠奈はブスッとした感じで言った。黛瑠奈は顔自体はとても可愛い。色白で真っ黒な髪を腰まで伸ばしている。それに背も高い。世間的には背が高いと言われている俺の5センチばかり下ぐらいだ。まっ、薄いのだけど。

「俺は土方雄大(ひじかた ゆうだい)だ。」

土方雄大もブスッとしている。顔はイケメンというものだ。そして、第一印象で、こいつはクールな奴だなと思うオーラがある。俺的には生簀がねぇ野郎というやつだ。

こいつも薄い。

薄いのばっかだな♪

「カミヤ君、ルナさん、雄大君ね」

俺はコクンと頷く。他の2人も同じ事をしていた。

「なら、全員揃ったことだし、

入隊試験をはじめまーす!!!」



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