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WITH A FIGHT!  作者: 藍野シント
VSギャング編
6/22

緩急

「ふんっ!」

俺は縦に剣を振る。しかしそれは、避けられる。そして、カツッという音がなり、闘いが終わった。

また、俺の負けだ。


山に登る。

「さぁ。今回はどこがいけなかったんだ?」

「回避ですかね・・・」

それを聞くとデリスさんは軽く頷いた。

「回避の修行は1日で、充分・・・かな?」

デリスさんは首を傾げながら言った。

俺はデリスさんの弟子となった。修行方法は、ひたすら副リーダーと闘い、負けた原因をデリスさんと共に、潰すという方法である。片手剣の技なんかの修行では無い。

今回は回避が甘く負けた。

「はいっ!」

俺は元気良く返事をして、修行に入り込む。


ヤバイ!

そう思った瞬間、体は反応した。見事に前周りをし、副リーダーの斬撃を避けたのだ。

「修行の成果・・でてんじゃん♪」

俺はすぐ起き上がり、斬りにかかる。しかし、それは弾かれた。

「ちくしょう」

でも、俺はすぐ体制を立て直す。そしてバックステップを踏み、距離をとった。俺と副リーダーが、睨み合う。

その時、副リーダーの刀が、少し下がった。俺はそれを見逃さず、飛び込む。

でも、それは副リーダーの策略であった。

俺の攻撃はほぼ捨て身である。そこに攻撃が飛んで来た。俺は間一髪回避をいれ、バックに居る副リーダーの方へ、振り返ろうとした刹那、後頭部に衝撃が走った。

また、負け・・・か


☆★☆★☆★☆★☆★

「今回、お前が失敗した原因は、急ぎすぎだ。」

俺は黙って続きを聞く。

「お前の攻撃はハイペースで、単調だ。

スピードがある相手の餌食に合うのは可笑しく無い。」

俺は唇を尖らせつつも、頷く。デリスさんはフッと微笑む。

「ゆっくり攻めたりするのもいれたり、守りに転じて緩急もつけてやったら?」

デリスさんは笑いながら言った。俺はまだ納得できていない。

「なら早く修行しましょう。」

俺は急かす。デリスさんはわかったと言わんばかりに、立ち上がり、外にでた。俺は後ろを追いかける。

「なぁ?」

デリスさんは振り返らずに聞いて来た。

「あと、何回で、副リーダーとやらに勝てると思う?」

俺は首を傾げる事しかできない。

「俺は、お前次第によっては、次・・」

デリスさんはそう言ったきり、口を開かなかった。

この修行が終われば勝てる・・・?

期待するしかない。

俺は全力で打ち込んだ!




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