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WITH A FIGHT!  作者: 藍野シント
VSギャング編
5/22

しょげてなんかいられない!

「クソッ!」

俺は石を蹴る。俺にとって、今見る物全てがつまん無く思える。

「あんにゃろっ!」

俺は拳を握り締めた。

あいつに絶対勝つ!俺はあいつに負けている。

俺はあいつー。そう副リーダーの動きは目で追える。そこまでである。それ以上には踏み込めない。目で追う。ただそれだけ。

今の俺にはそれが限界?

「なーにしょげてんの?」

後ろから声が聞こえた。

すぐさま振り返る。そこにはニコッと微笑んでいる花の姿があった。

「しょげるなんか、あんたらしくないんじゃないのっ?」

「俺らしく・・・

今の状態が俺の素じゃねぇーのかな?」

「そんなの知らないわよ。

でも、どっちが素かは知らないけど、あんたはひたすら前に進んでいる・・・進むんだと思うよ。」

俺は言っている意味があまり良くわからなかった。

ただ、一つだけわかったような気がする。

「進む・・・ね。

そうだな。」

花は深く頷いた。

「ありがとな。花。

おかげて元気でた。俺、もう一回あいつに挑む」

花は疑問符を浮かべていた。

「あいつ・・・?」

花は首を傾げる。

「あぁ。獄門首の副リーダー。マジで強かった」

花は目を丸くして、驚いた。

「えっ!?もしかして、カミヤが負けたのっ!?」

俺はむすっとした声で答える。

「悪いかよ・・・」

「いや、悪い訳じゃないけど・・・

へぇー」

花はニヤニヤしながらこっちを見た。なんなんだよ。

しっかし、まあ今の状態で副リーダーに挑んだ所で、返り討ちは目に見えている。どうするか

答えはすぐにでる。

修行!!

「俺、修行してくる。んで副リーダー倒す。そして、リーダー倒して、獄門首も潰す。」

俺はニヤッと笑う。俺は、花に買ってもらった刀を抜く。そして、軽く一振り。

「修行って・・・

あんた当て有るの?」

世界中の時が止まった。俺にはそう思えた。

俺、修行見てくれる人、いねーじゃん!俺は、顔面を引きつらせ花を見る。花は、呆れ顔だった。

「どうしまひょ・・・?」

花は頭を抱えた。

「どうしまひょって・・・

独学?」

独学だと?そんなの既にやった。そして、この様さ。俺の独学よりかは、師匠に教えてもらう方が効率も良い筈!

「独学なんざ、やってらんねぇ」

花は溜息をつく。

さて、マジでどうしますかね?

「ねぇ?花・・・」

「無理です」

「即答かよっ!おい!」

まるで前持って言葉を用意していると思うくらい、即答。いや、多分そうだっただろうな。

「どうしょっ・・・

俺、この辺わからない」

俺は、すがるような顔つきで、花を見る。花は知らんぷりをした。

「そういや、花はどうしてこんな所いるの?」

俺はさっきからずっと聞きたかった事だ。

「いやぁ。家庭用事ってところかな・・・」

俺はふーんと頷く。

「あてなら、私あるけど」

俺の前から青い髪の女性が来た。

「栞さん、マジっすか?」

「もちろんよ」

俺は小さくガッツポーズ。俺はニコニコしながら、

「で、あてってどいつだ?」

栞さんはやれやれといった様子を浮かべた。

「言葉遣い気をつけたら?」

花が口を挟む。

俺はわかったと目で合図。

「栞、久しぶり。」

「久しぶりね。花。」

んんっ?2人は知り合いなのか?

そういう疑問を浮かべる俺であった。

「懐かしいね。1年振り位?

そういや、あの娘とは、全然会ってないなぁ。」

「そう・・・ね。」

なんか、栞さんと花の間に気まずい雰囲気が漂う。俺は、その雰囲気を吹き飛ばすように、声をかける。

「栞さん、あてって・・・?」

「ああ。それはね・・・」


☆★☆★☆★☆★☆★

俺は村から電車で下る事2時間。

師匠とやらがいる山の麓に着いた。

「本格的だな・・・」

俺は背中に冷気が走ったような気がした。そう。俺は恐がっている。これから何が起きるかわからないから。

ここに入らなきゃ、副リーダーには勝てねぇんだ!

俺は山の中に足を突き出した。


山の中はかなり入り組んでいた。楽だと思っていた。それは、まったくの間違いであった。

70度位のクライミングをかなりやったり、モンスターと戦ったり(まあまあ強い)と、困難な道が続く。

俺は嫌だなぁという気持ちを、グッと堪える。勝つ為に。


俺が山を登り出して、2日も経った。

標高は3210M。高いけど、そんなに高く無い。しかし、2日も経った。なぜか⁇

あまりにも困難すぎるから。

しかし今日、やっと頂上まで、辿り着いた。

「ハァハァ。

やっと着いた」

頂上に、あったもの。それは、木とたった一軒の家だった。

俺は迷わずその民家へと、入り込んだ。

「失礼しまぁーす。」

「なんだ?」

何もない筈の暗闇から声が聞こえた。

何も無いとわかっている。でも、つい探してしまう。

なんも無いぞ。やっぱり。

すると、その時

「なーんてね」

とか言いながら、お爺さんが出てきた。

「ワシの名はデリスじゃ。デリスと呼べ。」

俺は曖昧に頷く。

「あっ。俺が・・・」俺も自己紹介しようとする。しかし、証明書がない。

「いいよ。わかるからの」

デリスすげぇー!

「デリスさん・・・」

「わかっている。話は、聞いた。

ついてこれるのか?」

「ああ。」

俺は副リーダーをぶっ飛ばすまでは、どんな難関な壁も乗り越えれそうな気がした。

デリスさんの修行。

どの程度なのか・・・?

楽しんでいただけましたか?


早速ですが、目標はレビューで合計150を超えることです。その為に日々精進致します。皆様にも協力していただけると、嬉しい限りです。


そして、このギャング編が終わると、新シリーズも書こうと思っています。それもよろしくお願い致します。

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