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少年AliveDead あなたは何回死ねますか?  作者: 夢犬
通り魔―ロンリー・ザ・リッパー編
2/5

突然の始まり

初めまして、夢幻遊騎です。わけあってここで書くことになりました。

とりあえず、この作品が安定したら、新作でもあげていこうかと思ってます。

どうかよろしくお願いします。

 夜は遅く、すでに0時を回っているだろう。最近、物騒な話で通り魔がでるらしい。被害者は皆、体のどこかを切られている。犯行時の服装はどれも同じで、同一犯による犯行だとされている。だから、遅い時間帯は人の数が少なくなってきた。世の中危険がいっぱいだ。だが俺は――


「だーから、俺はもう違うんだって」


 俺の目の前には、数人のガラの悪い男共。世に言うチーマーやらヤンキーだ。


「俺はもう破壊皇じゃないんだよ」


 口に出したくもない単語を口にして、嫌になってきた。こうやって変な奴らに絡まれるし、高校でも疎まれるし、いいことなんて無い。

 だからこうやって、俺に挑んでくる馬鹿どもをこうやって、わざわざ――


「ボッコボコにしなきゃわかんねーのかよ」


 律儀に全員を返り討ちにしなきゃ、後から面倒なことになりかねないし、もう二度と向かってこれないようにしないと、わかってくれない方々だし。

 こうやって、道端に倒れて呻いてる方々をみると、あーあやっちゃったよ感に苛まれたり、このあとどうしようかみたいなことを考えることもあったりする。


「そんじゃ、後はアンタらに任せた」


 踵を返し、逃げるようにその場を離れた。それと、吐き捨てるようなに


「最近、通り魔とかいるらしいから、気を付けろよ」


とか言ってみたりした。



 それからしばらく、家路を歩いていたのだが…


「ん?」


 いつの間にいたのか、目の前には人。しかも、全身真っ黒な服装。明らかに怪しい。というか、通り魔こいつじゃね、とすら言われかねないだろう。

 ただの通行人だろう。そう思いたかった。けど、俺の本能が、「コイツは危険だ」と告げている。

 悪い予感は的中するもの。漫画や小説じゃ当たり前だが、ここは現実だ。そんなこと、起こるわけ――


「ッ!?」


 気づけば、体を反らしていた。

 それまで体があった場所に、銀色の光が通過した。目を凝らしてみると、それはナイフだった。折り畳み式の大型ナイフ。通称ジャックナイフ。

 つまり、悪い予感は的中したのだ。コイツは、例の通り魔。


 「アンタ、最近ニュースでやってる通り魔さん?」


 訊いても答えなんか返ってこない。代わりに来たのは、通り魔の突進。前にナイフを突き出しながら俺に向かってくる。

 前に突き出されたナイフを払い、そのまま蹴りに持ち込もうとした。だが、通り魔は払われたのと同時に体を回転させ、さらに切り込んできた。

 蹴りに持ち込むことができなくなった体勢で、無理やりバックステップして、どうにかナイフを避けた。俺はそこで気づいた。

 なんで、あの通り魔は体がさらに回転しようとしているんだ? 気づいた時にはもう遅かった。



 賽は投げられた。


  

 通り魔から投げられたナイフは、見事に心臓に命中し、刃の半ばまで刺さる。そして、通り魔は心臓に突き刺さったナイフを拳で殴った。それにより、ナイフがさらに深く刺さり、衝撃が全身を駆け巡った。

 

 「――!」


 地面に倒れ、夜の空を見上げた。視界が赤く染まり、意識が落ちていく。


 「あ…がっ。ぐぅ」


 こんなところで、俺は…死ぬのかよ。通り魔のやつ、絶対に許さねえ――ッ!!

 コイツには、一発ぶん殴ってやんねえと、俺の気が済まねえ。


 「お、ぼえ、とけ…」


 死力を尽くして、通り魔に刻ませる


 「今、おま、え、が…殺した、俺の、か、お、を」


 俺、黄泉渡新(よみわたりあらた)の顔を


 「次に、あっ、たら…おま、え、が…ぶん、殴られ、る、俺の、顔、をッ!!」


 そして、俺は意識を失い、力尽きていった



 この『死』が、運命の歯車を回し、この世界を回していく。

 彼、黄泉渡新を中心に、関わる人間を巻き込み、物語が語られていく。

主人公無双ってカテゴリにしたのに、いきなり死んでるし!?

書く前から気づいてましてたよ、ええ。

これが始まりです。大事なことなので2度いいます。これが始まりです。

何ぞと、この作品をよろしくお願いします

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