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節分・前編

あとがきにぶっちゃけエピソードを書いています。

節分・前編


「すいせいが…居ない?」


数分前


「ねえソリット、裁縫さいほう教えて」

ルナがきて早々、こんなことを言ってきた。

「無茶言わないで…できないとは言わないけど」

「私もちょっと難しいかな…」

アップルが会話に混ざってきた。

「あ、ネーキとかどう?」

「確かにいけるかも…でも今日忙しいって言ってなかった?」

「そう言えばそんなこと言ってたな…」

「…あ!すいせいちゃんとかどう?」

「あぁ!確かに。すごい上手そう」

確かにすいせい得意かも。確証はないけど、何となく。

「よし、早速行ってみようか。ソリットもついてくる?」

「じゃあ行こうかな」







「あれ?居ない感じかな?」

「じゃあ捜索魔法使ってみる?」

「お、いける?」

「うん、まあ普通に考えて炎日内にはいるだろうし」

「それじゃあよろしく」

「わかった」

そう言って僕は魔法を使う。

あれ?居ない。魔法をかけ直してみるか。

…居ない?じゃあ範囲広げて。

え?

「ソリット、どうしたの?」

「すいせいが…居ない?」

「え?いや魔法ができてないとか」

「いやそれはないはず…」

「…どうする?」

「じゃあえっと…」

「…早速頼るしかないのかな」

「何に?」

「ちょっと出てきて」

「だから何に?」

その時1人の男性が空から降ってくる。

「お、何だ?」

(この人誰だ?天から降ってきたしわかんないぞ?)

「えっと…誰?」

「神様だ」

「か、神様?」

「まあこの世界を作っているって考えてもらって構わないよ」

「ねえ神様。すいせいどこやったの?」

「あぁ…ごめんだけど僕の管轄外かんかつがいだな」

「え?何で?」

(ソリット、ちょっと泣きそうだな。早めにすいせいちゃん見つけてあげないと)

「まずこの世界には3人の神様がいる」

「ほう」

「まず僕がこの世界の中で何でもできる神様。1つ上がそこから世界の未来、過去を作ることができる創造神。その上が最高神。新たに概念を作ったり創造神が作ったやつを確認し、不都合がないかを見る。管理職的な立ち位置かな?」

「じゃあ前会ったのは?」

「正月の時にソリットたちに会ったって創造神が自慢してたな」

「なるほどね…でもどうにかならない?神様」

「まあ僕の管轄外なだけで手伝うことはできる。まあソリットも同じことができると言えばできるんだが…それは置いといて。この世界全域を魔法で探してみる」

「よろしく」

「頼んだよ、ちょっと胡散臭いけど」

「一言余計だな…」

そう言って神様は魔法を使った。

「遠いな。だいぶ遠い。東にある魔物の国よりももっと遠くだ。鬼の館だって」

「鬼の…」

「館…」

「どうしようか?」

「いけるかどうかもそうだし、明らかに危険な匂いがする…」

「テレポートで行ってみて…人数が欲しいな。ルナの家族はいける?一応僕も出せるだけの人は出すけど」

「なるほどね…でも今日結構予定詰まってたんだよね…」

「じゃあ鬼の館までは神様である僕が責任を持ってテレポートさせよう。そこからは手伝えないけど…とりあえずわかってるいるとは思うが人数集めてこい。危険な匂いがする」

「ありがとう神様」

そう言って各々元の世界に戻って行った。

「さてと…創造神や最高神は何を考えていることやら」







と言うわけで連れてこれるだけの人たちを連れてきた。

メンバーは僕、ルナ、プロテア、プロテアチームのメンバーアロエ、クルス、ピーウの6人。

「鬼の館にすいせいお姉ちゃんがいるの?」

「そうだって神様は言ってる」

「すまんな、ルナさんたち。ソリットの恋人探しにつきあてもらって」

「そんなんじゃないから。ねえ神様」

「いや僕は知ってる側だから助けを求められても口出しできないんだよ…」

「神様も否定しないってことは本当にソリットさんに恋人が…同じ歳の男性として参考にさせていただきます」

「アロエ…そんなこと言わないで?」

「ほらほら、送るぞ」

神様が引率の先生のような感じで言った。

「あぁごめんいいよ。送って」

「じゃあ気をつけろよ。[テレポート]」







テレポートし、目の前に広がったのは大きめな館。

「なんか薄暗いね、ここ」

「昼だったのに」

「怖い…」

「ほら、ソリットさん。恋は何でも乗り越えられんですよ!」

「それフォローになってないから…」

「まあクヨクヨしてても仕方ない。行くよ」

「はーい」

そうして僕たちは門の中に足を踏み入れた。

「お?」

「侵入者を確認。セキュリティーシステムを起動します」

「え?」

その時、足元に魔法陣が現れた。

「うっ…見えない」

あたりが光に包まれる。






「えっと…全員無事か?」

「私は大丈夫」

「多分…」

「全員居ます」

現在地確認しないと…

そう思って周りを見渡した。

「お、どうだ?現在地は」

「ここは小さめの倉庫部屋かな?」

「全体の構図的にはどうだ?」

「あれ?スキルが使えない…」

「おっと?まじか」

「それと魔力の上限を大きく下げられているからあるけど使えないものが多い」

「私も…スキルの能力が全部縛られてる」

「そうか、そっちの世界のスキルは固有能力のようなものだったな」

「どっちにしても攻撃手段はないってことだね」

「すいせいお姉ちゃんを助け出して、この館から脱出したらクリアってことですね」

「クルス、どこで覚えたんだそんなテイスト…」

「今のルールごと書き換える方法もあるけど…すいせいが人質に取られている以上、余計なことすると…」

「流石にまずいか…」

その時、何かの足音が聞こえてくる。

「静かに…」

「…?何かいるのか?」

みんな何かを察知してくれて静かにしてくれた。

そして僕たちの部屋の前に何かが止まる。

「悪い子は居ねえええかああああああ!!」

やっば…

その怪物の声は屋敷全体の空気が震えるような大きさだった。

ドン! ドン! ドン!

「何?今の?」

「ソリット情報は得られたか?」

「いや今ので情報って言っても怖くて見れないでしょあれ…」

「筋肉質の巨体で金属の棒を持ってる。あとツノっぽいのもある。」

「わかるんだ…」

「てことは…鬼か」

「余計に全員ばらけて探すのはリスクがありますね…」

「そんなに有名なの?オニって」

「はい、僕たちの世界では化け物として有名なんですよ」

「化け物…てことは、1人でいるのは…」

「流石に危険だからルナとアロエ、プロテアとピーウ、僕とクルスのチームで行こっか」

「どう言う振り分け方だ?」

「戦闘力と戦闘経験値で振り分けてる」

「まあそう言われれば納得はするか…」

「覚悟決めていくしかないな…」

そう言って今いる部屋の扉を開ける。

「何ですか?この部屋?」

館というか、完全にビルの中って感じだ。カーペットが敷かれて…部屋がいくつもあって。

「密閉感がすごいです…」

「いやそれよりもこの感じ…知ってるきがするんだが」

「それは僕の口から説明した方がいいかな」

「あ、神様」

どこからともなく神様がやってきた。

「いいの?出てきちゃって」

「まあ展開を大きく変えることはダメだが手助けぐらいはいいだろう。これはソリットやすいせいなどが居た世界の建物だ。軽く探りを入れたんだが鬼の館、もとい魔操まそうの館は内装や出現する敵、縛りの状態などがたまに変わる性質を持っている今回の縛りは建物内でスキル&魔力制限だ。これ以上は教えられないが…頑張ってくれ」

そう言って神様は去って行った。

「じゃあ一旦この布陣で行ってみようか」

「まじでソリット生きてよ…すいせいちゃん悲しむから」

「大丈夫だよ、絶対すいせいを見つける」


節分・前編 終了

別に短いけど?前置きにしては長い気もする?てことで分けることにしました。次回はちゃんとすいせい探しますよ。まあどうにかなるでしょう。ソリットなので。

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